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(回答先: Re: ぷしゅ〜(どうでもいい疑問) 投稿者 x2 日時 2003 年 4 月 10 日 00:43:51)
>イラク精鋭部隊は50%から部隊によっては90%が壊滅で
すか...。
「壊滅」イコール戦死,という意味ではありません。
交戦能力を喪失した,という意味です。交戦能力の喪失は,交戦による人的・装備的な損失だけではなく,士気命令系統の寸断・崩壊,戦闘意欲の喪失,兵士の逃亡,投降など,あらゆる要素が含まれます。
軍隊は集団としての意思統一行動がなければただの烏合の衆になってしまいますから,兵員の損耗がそれほどではなくても,部隊として機能しなければ「壊滅」と評されるわけです。
「ある部隊が50%壊滅した」というのは,その部隊の交戦能力が半分になったという意味であって,人的損耗が50%という意味ではありません。
「玉砕」を敢えて選ぶ特殊な場合でないかぎり,近代戦では,人的損害が50%にも達した部隊は,戦闘能力としては「完全壊滅」でしょう。25%でも危ない。
今回のイラク軍の場合は,もともと戦術も指揮命令系統もお粗末だった上に空爆と地上軍による正確な砲撃を受けて,戦闘意欲を喪失,というケースが多いのではないでしょうか。数多くの兵士が,平服に着替え,姿を消しているのではないか,と推測されます。(その兵士達が今後どのように振る舞うのか......)
湾岸戦争の時に起こったイラク兵虐殺とは事情が異なるのではないでしょうか。
それにしてもこのあっけないイラク軍の崩壊には,さまざまな疑問が残ります。また,バグダッドで市街戦をまともに戦う様子さえ見せなかった(地雷も敷かずバリケードも築かず橋も落とさず)のは驚異でした。
結果的に人命の損傷が少なく済んでいることを(平和ボケの)私は喜ばしく思っていますが,何かとんでもない「裏」があったのではないか,という疑念が拭えません。