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政府は九日、イラクに対して、人道的な立場から、米一万トンと豆類七千トンを緊急援助することを決めた。ともに世界食糧計画(WFP)を通して援助する。援助に使う米は、政府米で、ミニマムアクセス(MA=最低輸入機会)米のタイ米七千六百トンと備蓄米の国産米二千四百トンを充てる。豆類はWFPが調達する。援助に要する金額は、合計で約千百五十万ドル(約十四億円)。
同日、政府が一億ドル(百二十億円弱)を上限とする総合的な人道援助の実施を決めたことを受け決定した。
米の支援は、イラク国民の食生活や国際ルールに配慮して、タイ産の長粒種を主体に国産米を加えた。名古屋港でWFPが手配した船に積み込み、五月中旬までに出発させる方針。
豆類は、現地で需要があるヒヨコ豆など約七千トン(七億円分)を、WFPが調達する費用を負担する。
WFPを通した食料支援の場合、WFPが日本政府から国際価格で米を買い上げて支援先に送る。この購入代金を日本政府が政府開発援助(ODA)として負担する。政府の買い入れ価格が、WFPに売り渡す際の国際価格を大幅に上回っているために発生する差損(約四億三千万円)は、食管会計で埋める。
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