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(回答先: フセイン政権の崩壊程度は不明=英首相 [時事通信] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 09 日 23:44:36)
9日も、未明から、又しても「バグダッド突入作戦」がはじまっていたね。そして、午後になり、バグダッドが陥落したと、「報道」が流れはじめた。最も早かったのは、イギリスの国営BBCだろうかね。さすがに、「軍情報部」と密接に結び付いている、イギリス国営「メディア」だけの事はある。しかし、それ程、浮かれ騒いだ「報道」をしていて良いとは、思え無いのだね。
BBCが、9日午後にいち早く「バグダッドがアメリカに陥落させらる」との記事を発する前から、又しても侵略軍の突入作戦がはじまったとBBCは報じていたね。「US intensifies Baghdad push」だ。http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/2930511.stm
これは、未明からの事だったね。次いで、陥落の記事が出ると言う具合だね。「Baghdad falls to US forces」http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/2930913.stm
勿論、そうでなくてはなら無いだろうね。でなければ、又も「狼が来た」と叫んでいるだけだと、世界中が「アメリカ」エトセトラの力量を疑うだろうからね。しかし、未だ、フセイン自身と言うよりか、イラク政府高官も、誰も「発見」されてい無い情況なのだね。
これでは、「陥落」には程遠い。その負け惜しみで、アメリカのラムズフェルド国防長官は、フセインがシリアに逃亡したと、言い出したね。これは、ロイターの記事にある。「U.S. Says Syria May Be Helping Move Out Iraqis」とね。http://www.reuters.com/newsArticle.jhtml;jsessionid=Z5HCNOUBA0O32CRBAEKSFFA?type=topNews&storyID=2537525
ついでに、ロシア大使館が保護しているなどと、言い出す者もいるね。「Russia Denies Its Baghdad Embassy Sheltering Saddam」http://www.reuters.com/newsArticle.jhtml;jsessionid=Z5HCNOUBA0O32CRBAEKSFFA?type=worldNews&storyID=2537167
もともと、BBCは、アフガニスタンでもコソボでもイラクでも、侵略戦争の「第五列」として活動してきた。こうして、侵略戦争の道具となり、あれこれの謀略報道に関与してきたBBCだから、これらの「突入作戦をはじめた」から「陥落させた」に至る記事も、一連の予定稿に過ぎ無かったと言えるだろうね。そして、この手の侵略軍側からの報道について、アラブ圏では「信じられない」と言う反応が出ているね。
記者を殺されたばかりのロイター通信が、このような記事を載せているね。「Arabs Watch Saddam's Demise in Disbelief」だ。http://www.reuters.com/newsArticle.jhtml;jsessionid=Z5HCNOUBA0O32CRBAEKSFFA?type=worldNews&storyID=2537183 この中の、あるアラブ人法律家の言葉が、印象的だろうね。「丸で映画みたいだ。自分の見ている物が信じられ無い」と言う言葉がね。
同じ事は、一年半前に、アフガニスタンで見られた事だったね。「カブール陥落」劇でね。しかし、アフガニスタンでは、タリバン政権が、カンダハルへと撤退しただけだった。そして今、アフガニスタン侵略軍の「撤退」が伝えられつつあるのだね。イラクの「バグダッド陥落劇」が、その手の「欺瞞報道」では無い事を、祈りたいものだね。
アメリカのケーブルニュースは、CNNもそうだが、低俗な「24時間テレビ」に過ぎ無い。同じビデオ、それも10秒程度のビデオを、24時間繰り返して放送する「ニュース専門チャンネル」では、ニュースの役割を果たさ無い。それは、国民の「洗脳」を目的とした「報道」に過ぎ無いだろうね。
その手の「報道」よりか、記者たちを殺されたばかりのロイター記事を、読んでおこう。バグダッド「陥落」の「主役」として、ロイターに語ったアメリカ軍バフォード・ブラント将軍が、こう話しているのでね。これは、イギリス・ロイターサイトの記事だが、アメリカサイトにも、同じ記事が出ているかも知れ無い。9日夕方の記事だね。
「U.S. forces secure central Baghdad」http://www.reuters.co.uk/newsHome.jhtml;jsessionid=TVH0JF1QZL2SSCRBAELCFFA?type=worldNews この記事で、インタビューに答えたブラントが、こう言っているのだね。「"The end of the combat phase is days away. There may be more combat in the north but in Baghdad and the south the end of the combat phase is days away," Blount told Reuters correspondent Luke Baker.
Asked whether President Saddam Hussein's government was still functioning in Iraq, Blount said: "We have been in all the government buildings and there is no government left to speak of."」とね。
ブラントは、政府庁舎にも行って見たが、政府と言うべき物も無かったと、言うのだね。これは、指揮官として、あまりに不思議な「情報」だね。こんな内容の現地報告を、カタールの司令部に報告していると言うのならね。それは、これら侵略者が「油断」し切っている事を、証明しているのだろうがね。
イラク政府の庁舎が、開戦前に放棄された事は、すでに報道されている事実に過ぎ無い。そこがもぬけの殻である事も、言うまでも無い筈でね。ブラントが、それを知ら無いで語っているのか、それとも、知っていて欺瞞情報を話しているのかが問題だがね。
そして、何と、侵略軍はイラク政府の「金庫」すら、探し出してい無い情況だね。二束三文の物に過ぎ無い「銅像」などを、皆で引き倒しましたと、報道されているだけだ。こうして、現実に「遊んでいる」のだから、まったく以って阿呆な侵略者だと言うしかないね。
2001年「カブール陥落劇」では、侵略軍は、タリバン政権の国立銀行をすぐに捜索した。しかし、何とドル紙幣が全部押収されていた事を「発見」したのだったね。そして、タリバン政権はカンダハルに移っただけで、未だ「体制変換」され無いままなのだね。
侵略軍が、行方の知れ無い「イラク政府職員」を探し出さ無いならば、イラクの「体制」を「変換」する事も、不可能だ。そして、フセイン政権高官を「探し出す」事なく、「陥落」を語っても、それは欺瞞情報に過ぎ無い。少なくとも、それが実現するまでは、今の「陥落報道」程度の情報は、欺瞞報道に過ぎ無いだろうね。今流されている程度の情報は、侵略軍による只の「バグダッド観光」の報道に過ぎ無いと、言う所以だね。