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(回答先: 「バグダッド 略奪相次ぎ市内は騒然 」報道の怪しさ:以下の2箇所を比較されたい。「サダムシティー周辺には米軍の戦車が待機していた」「riding on US special forces vehicles」 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 4 月 09 日 23:06:40)
木村先生、誤訳あるもご勘弁願い、邦訳をいれ、少しでも事実を伝えたく、ここに添付させていただきます。
軍事用語、イラクの呼称などはメディアの通説を参考にしています。
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フィナンシャル・タイムズ:アメリカ支援の義勇兵が町を脅迫
ナジャフ発:チャールズ・クローバー
発行:2003年4月8日19時48分(最新版)
イラクのナジャフ市郊外のハイ・アル・アンサル地区は先週アメリカ軍が制圧し、バース党政府から解放された。
だが人々は新しい支配者---アメリカ軍をバックにした知名度のない義勇兵に少なからず恐怖を感じている。彼らは米軍と共同して司令部を構成している(注:この部分不勉強につき理解不足)。。
イラク国民連合(ICNU)は先週米軍特殊部隊の車両で町に進軍して来た。付近の住民によると彼らは犯罪的な略奪と脅迫を行っているという。
メドレッサ・アル・タイーフ・スクール近くに住むアブ・ゼイナブさんは「あいつら盗みまくってる」「あいつらは「俺たちはアメリカ人と一緒に行動している。だからお前たちは俺たちに手出しはできない」と言って脅迫している」と語った。
もう一人の住民サイダ・アル・ハメドさん(女性)は、無政府・無秩序状態のナジャフ市ではICNUや別の武装グループによる略奪にあったと証言した。月曜には「ICNUの連中に車をよこせと言われたので断るとあいつらは私を家の外に連れ出し殴った。あいつらは車を持ち去った。」と米軍通訳に話した住民もいる。
事実とすればの証言はアメリカのイラク政策のダーティーな側面を暴露することになる。イラク人に対する外国人による平和維持への嫌悪、およびイラクの統治はイラク人に戻せという欲求が高まれば、米軍は勝利した途端に米軍による平和維持が不可能になるという危険に直面している。
米軍特殊部隊は人々の不満に耳を傾けているというが、この不満は米軍筋によって特殊部隊に伝えられていたものだ。だが特殊部隊はこの(義勇兵?)グループの構成と人選、さらに彼らの出身について協議することを拒否した。
1996年以来地下抵抗運動を行ってきたもとイラク軍砲兵連隊長であるICNUの司令官は、火曜日(昨日)「私はナジャフの市長として行動している。私の配下が市を掌握している」と語った。
そのほか、ICNUとは異なるイラク人亡命者たちは今後数日で地方政府結成を支援するべくCIAと米軍特殊部隊によって移送されている。彼らは「義勇軍はコントロールを失っている」と言う。
「彼らはやくざ者だ。だれも彼らのことを知らない。彼らの背後には米軍がいるだけだ」とアラブジャーナリストは言う。
アブ・ゼイナブは「ICNUはナジャフには基盤を持っていない。彼らの素性は不明だ。ナジャフの人口の多数派を占めるシーア派イスラム教徒住民は、ナジャフ在住のシーア派世界の主要指導者であるアヤトラ・アリ・シスタニ師の言うことしかきかない。」と言う。
アヤトラ・シスタニ師はこれまでは米軍代表との会見を拒否しており、米軍との協力については公式発言をしていない。師に近い人は師が情勢がもう少しはっきりするまで待ちの姿勢だと言っている。
ICNUの指導を支援しているシーア派僧ハッサン・ムッサウィ師は師のグループが略奪をしているというのは実無根であり、彼の活動の信頼性を破壊しようとする宗教的過激派の陰謀だと言う。
ムサウィ師は旧イラク政府の職員とフセイン体制の「同調者」を逮捕するべく探索中であり、「彼らが逮捕に応じれば彼らを米軍に引き渡す。逮捕を拒めば手段を講じる」と言っている。
ICNUへの不信感は米軍がナジャフ市民にもたらした善意を蝕む恐れがある。市民は今のところ市中を走る米兵を歓迎している。米軍兵士は無法な略奪を防止するために夜間パトロールを開始した。
彼ら(ICNU)は警察機能を継承したわけではない。だが、「もし略奪が起これば治安を掌握し略奪行為を働く者たちを蹴散らすであろう」と101空軍師団のマーカス・デ・オリベラ中佐は語る。
ナジャフ市の政治抗争は人道援助にも影響を与えている。米軍特殊部隊は食糧援助を行っているシーア派リーダーの名前は、彼らがイランとの接触を持つことを恐れて名前を明らかにしていない。
イラク経済省が立案した国連石油食料交換計画にもとづき、クエート赤十字社からのトラック16台分の食料が現在配給されている。
米軍も市に水道と発電を復旧するべく努力している。それはクエートから2.5メガワットの発電機を導入してイラク軍によって切断された市の発電所を再開する予定である。
ナジャフ郊外のチラバット地区の六人家族の父親であるフセイン・チラビは水道が復旧するまで運河の水を飲まねばならないと言う。「子供たちはこの水を飲んで腹痛を起こしている。われわれは今の今、食料よりも水がほしいんだ。」