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【アンマン小倉孝保】バグダッドが事実上の無政府状態と化し始めたものの、フセイン大統領を支持する「フェダイン・サダム」(サダム忠誠隊)などの民兵は今後も抵抗を続けるものとみられる。
イラク軍は、イスラム教シーア派住民の居住地域「サダムシティー」に米軍が入り込まないようチグリス川東岸周辺に重点配置されてきた。だが、9日、この地域に米海兵隊が入り、住民の歓迎を受けた。
米軍はイラク全土の制空権を確保した上、イラク軍の戦車約800両のうち19両を残して破壊したとしている。イラク軍兵士は戦車を捨てて逃亡するなど、多くはすでに戦闘意欲を失っているとされる。フセイン大統領や政権指導部の指令がどの程度、末端兵士にまで伝わっているかは不明だが、アンマンの外交筋は、イラク軍の戦闘能力が急速に低下しているとの認識で一致している。
だが、米CNNテレビは「武装した民兵約2万8000人がバグダッドに残り抵抗を続けている」と報じた。チグリス川東岸は、フセイン政府の関係機関が整然と並ぶ西岸と比べ、古くからの住宅地や市場がひしめく。ある米退役軍人の一人は米紙に「大都市バグダッドでは、一般市民に隠れての攻撃や車両爆破、自爆攻撃、都市機能を狙ったテロ攻撃などが可能だ」と指摘しており、イラク側はこうしたゲリラ攻撃で抵抗する可能性が強い。
エジプトのシンクタンク「アハラム政治戦略研究所」のムハマド・サイド副所長も「米軍にとって、組織化されないイラク民兵は正規軍よりも手ごわいだろう。自国を守るという意志で戦闘に参加しており、武器を捨てる可能性は薄いからだ」と話する。
[毎日新聞4月9日] ( 2003-04-09-22:30 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030410k0000m030105000c.html