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Ddogさんとのやり取りで主張してきたことを、米国の政治学者が今日発売された『ニューズウイーク日本版4・16』の日本向けコラム「On Japan」で書いているので引用させていただく。
※ 参照書き込み
『非難ではありませんが...』
( http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/1066.html )
『このまま米国との同盟にしがみついていると、米国に「中国の穴を舐めさせられる」ことになります』
( http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/1116.html )
著者は、カリフォルニア大学バークレー校准教授(政治学)であるスティーブン・ボーゲル氏である。
タイトル:「米国への説得は今からでもできる」 P.9
『<前略>
ブッシュ政権は、外交手段を尽くす前に戦争へ突き進んだ。予防的先制攻撃と体制変革を政策に掲げ、危険な先例を作ってしまった。大量破壊兵器をもつ非民主国家は世界に数多く存在する。私たちは、正当な先制攻撃の基準をどう判断すればいいのか。
加えて、イラクはアルカイダではない。イラクは領土と国民をもつ国家であり、テロ組織とは違って軍事力による封じ込めと抑止を図ることが可能だ。それなのにアメリカは国連安保理の承認を得ずに行動し、自ら築いた対テロ戦争の国際協力を壊し、国連を弱体化させた。
ブッシュ政権は、軍事行動がテロの脅威を高め、中東を不安定化させるという現実的可能性も軽視した。
<中略>
国際社会が米政府に非戦を説得できていたら、と私は思う。日本政府が対米不支持を決めていたら、とも思う。たとえ、戦争を止められなかったとしても、だ。
東京のフォーラムでこう述べたとき、日本のあるベテラン外交官から、日本にアメリカ支持以外の選択の余地があったのかと問いただされた。「アメリカを支持しなければ、どうなったと思うか」
多くのアメリカ人はとても驚いていただろうと、私は認めた。激怒する人もいただろう。しかし最終的には、ショックは消えて日本人と和解するはずだ−これからフランス、ドイツとそうなるように。むしろその過程で、アメリカは日本に新たな敬意をいだく可能性がある。
<後略>』