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(回答先: まだまだ米兵の犠牲者は出る イラク軍最後の抵抗は旧市街地/専門家が警告 戦争が終わっても地獄が続く 投稿者 【きょうの日刊ゲンダイ】 日時 2003 年 4 月 09 日 18:50:17)
【ワシントン=伊藤俊行】イラクの首都バグダッドのチグリス川西岸をほぼ掌握した米軍地上部隊は、イラク時間の9日朝(日本時間同日午前)までに、同川東岸にも部隊を大規模展開させ、首都完全制圧に向け四方から包囲網を狭めている。
イラク側の抵抗は散発的だが、米英軍は特別共和国防衛隊がまだ戦力を温存していると見て、イラク時間の8日も空爆を続けた。フセイン大統領とその一族の消息は、7日の空爆後、依然として確認されていない。
チグリス川東岸では、米海兵隊第1遠征軍が、イラク時間の8日に首都南東のラシッド軍用空港を制圧後、さらに攻め上がった。海兵隊は通りを一つずつ制圧してイラク側の抵抗を除去しており、8日中に兵士3000人分の武器を押収した。
米陸軍は8日、北部からも初めてバグダッドに進攻した。各方面の陸軍と海兵隊は、中心部で合流、首都制圧を完成させる戦略だ。
一方、AP通信によると、同川西側に展開している米陸軍第3歩兵師団の部隊は8日、市中心部の同川沿い市街地を哨戒中、12の部屋から成る豪華な地下施設を発見した。床は白い大理石で仕上げられ、天井の高さは3メートルを超え、蛍光灯がついていたという。フセイン大統領は市内に地下ごう、地下施設を数多く作っていることで知られており、見つかったのはその一つと見られる。地上入り口は一見すると駐車場のようだったという。
米軍は8日、バグダッドでの戦闘では初めて攻撃ヘリコプター「アパッチ」を投入した。24時間体制で首都上空警戒中のA10攻撃機は、イラクの中央省庁などを標的に5―8秒間隔で激しく銃撃した。イラク側の対空砲火で同機1機が首都郊外で撃墜されたが、操縦士は脱出、米軍地上部隊に保護されている。
マクリスタル米統合参謀本部作戦副部長は米東部時間8日の記者会見で、「イラク全土で制空権を確立した」と宣言した。また米国防総省のクラーク報道官は、米軍が「自由にバグダッド内を移動している」と述べ、首都をほぼ掌握したとの見方を示した。マクリスタル副部長も「(米軍は首都の)望む場所で野営できる」と強調した。ただ、同副部長は、「特別共和国防衛隊はまだ、戦闘能力を保持しているはずだ」と指摘、完全制圧までなお時間がかかるとの見方を示した。
同副部長はまた、開戦以来、米軍のヘリコプターを除く戦闘機・爆撃機が延べ3万回以上出撃、2万発超の爆弾を投下し、うち70―80%が精密誘導爆弾だったことを明らかにした。91年の湾岸戦争では、米軍が使用した爆弾は20万発、うち精密誘導爆弾は4%程度だった。
(2003/4/9/13:19 読売新聞 無断転載禁止)