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08 April 2003
相次ぐ誤爆で記者死傷、アラブ反米感情高まるか
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030408id24.htm
【カイロ=秦野るり子】バグダッドで取材するジャーナリスト7人が8日、米軍による相次ぐ誤射で死傷した。とくにカタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」のオフィスが被弾し、記者が死亡したことで、同テレビを通じてイラク戦争を見守るアラブの人々の反米感情が高まりそうだ。
情報省近くにあるアル・ジャジーラのオフィスが被弾したのは、バグダッド時間の8日午前6時ころ。中継のため、オフィスの屋上にいたターレク・アイユーブ記者が犠牲となった。同テレビの記者は、「米国は、イラク国民への『犯罪』を伝える我々を黙らせようと意図的に狙った」と断定した。急きょ組んだ追悼番組で同テレビは、アイユーブ記者を「殉教者」と呼び続けた。
また、2001年の米軍によるアフガニスタン攻撃でもカブールのアル・ジャジーラのオフィスが攻撃を受けた点を強調、アラブの世論形成に大きな力を持つ同テレビが、米政府に敵視されていると言わんばかりの報道を続けた。
一方、アル・ジャジーラのオフィスから約2キロ離れたパレスチナホテルでは、15階と17階が被弾した。
米軍は、同ホテルが各国記者の拠点となっていることを12分に承知している。米中央軍報道官は会見で、「ホテルのロビーから攻撃を受けたため応戦した」と説明したが、現場にいた記者たちは、ホテル及び付近からの攻撃はなかったと証言している。また、ロビーへの応戦でなぜ高層階が被弾したかの疑問も残る。同報道官は、この点を突かれると、「バグダッドは危険な戦争地帯だ」と、取材を続ける記者側に責任があるかのような発言をした。
今回の戦争で、米、イラク軍いずれかの攻撃による死亡が確認されたジャーナリストは、8日の3人を含め8人となった。1991年の湾岸戦争では、4人が死亡、2人がいまだに行方不明となっている。
(2003/4/9/01:42 読売新聞