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先ほど放送された「BBCニュース」は、バグダッドの医療状況を伝えた。
それによると、空爆で被害にあった人や重病の人たちが医薬品などの不足で簡単な治療しか受けられずに次々と死んでいるという。
とくに子供たちの死亡が顕著で、死んだ子供たちがカーペットにくるまれて病院の中庭に運ばれているそうだ。
そのような報道のなかで、このボードでも大きく取り上げられた「空爆で両腕を失ったアリくん」の近況が紹介された。
(私も、英国の慈善団体がアリくんを助けるための基金を創設する動きがあることを投稿した)
アリくんは失った両腕が化膿しており、映像にも現れた担当医は、「アリくんは来週まではもたないだろう」と語った。
★ 12年を超える経済制裁を受け続けたイラクで、医薬品の不足で20万人から100万人の子供たちが死んだと話は、国際問題に関心がある人なら日本人でも知っていることである。
米英政権は、戦争計画を立案した張本人だから、それによってどれくらい新たな負傷者が出る(とにかく医療品が不足しているイラクで新たに医療措置が必要な人が出る)ことはわかっているし、あれだけ空爆被害者が報道されたのだから途中でもその増加傾向が見えているはずだ。
虐殺と破壊を大々的に行ったあとでは、水・食糧・医薬品が最重要物資であることは常識だ。医薬品は、戦争前から絶対的に不足していることが知れ渡っていたことでもある。
英国の慈善団体が助けるための基金まで創設しようとしているアリくんの化膿を抑える医薬品さえ届けられず、戦争を終わったと豪語しているこの時点で、担当医が「アリくんは来週まではもたないだろう」と語る状況であることをさらりと報道する神経には恐れ入る。
自分たちが国際法に反するかたちで先制攻撃を仕掛け、無関係だと言い募った一般市民を“誤爆”で殺したり負傷させ、イラクには元々医薬品が不足していることをわかっていながらの所業なのである。