現在地 HOME > 掲示板 > 戦争31 > 1160.html ★阿修羅♪ |
|
イラク戦争 パウエル路線より「自説正しい」−−米国防長官が“勝利宣言”
◇「物量」のパウエル路線より「迅速」の自説正しい
【ワシントン佐藤千矢子】「ラムズフェルド理論」が「パウエル理論」に勝った――。ラムズフェルド米国防長官は13日の米NBCテレビの番組で、イラク戦争では、「迅速、柔軟性」を重視する「ラムズフェルド・ドクトリン」が、「圧倒的軍事力の投入」を主張する「パウエル・ドクトリン」に取って代わったのではないかとの質問に答え、自身の路線の正しさを事実上、自賛してみせた。
長官は、まず「パウエル・ドクトリンというものはない。ワインバーガー・ドクトリンであり、それが発展してパウエル・ドクトリンと呼ばれたのだ」と述べ、戦争の目的を明確にしたうえで圧倒的軍事力を投入する理論は、レーガン政権当時の国防長官ワインバーガー氏のものと指摘。
そのうえで「これはラムズフェルド・ドクトリンではない」と述べ、「物理学の法則だ。この場合、速さは量よりも重要だということだ」と述べて、質量(兵力数)が2倍になればエネルギーは2倍だが、速さが2倍になればエネルギーは4倍になるという物理学の法則になぞらえて、小規模兵力を迅速・機敏に展開するラムズフェルド路線の有効性と正しさを強調した。
イラク戦争緒戦では、イラク南部でイラク側民兵らのゲリラ戦術により米兵に死傷者が相次いだことから、ラムズフェルド路線に米軍の制服組などから批判が噴出。ドクトリン論争が起きた。
(2003年4月14日毎日新聞夕刊から)
http://www.mainichi.co.jp/news/article/200304/14e/065.html