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【ワシントン=大内佐紀】ブッシュ米大統領は13日、ホワイトハウスで記者団の質問に答え、北朝鮮との多国間協議について、「北朝鮮問題でも良い進展が見られている。実現するかもしれない」と述べた。
北朝鮮が12日、米国との2国間協議に固執する姿勢の転換を示唆したことを受け、北朝鮮が日本、中国、韓国など周辺国も関与する多国間協議に応じることを楽観視していることを明らかにしたものだ。
北朝鮮外務省のスポークスマンは12日に、米国が北朝鮮政策を転換するとの前提条件付きで、対話の形式にはさしてこだわらない考えを明らかにしている。
大統領はまた、北朝鮮の核問題は外交的手段で解決する方針を改めて強調。朝鮮半島の非核化は、日本、中国、韓国など北朝鮮の近隣諸国と米国が「共有する関心事項だ」と述べた。北朝鮮に核問題での挑発行動を控えるよう、中国が北朝鮮の説得に尽力していることを示唆したものと見られる。
一方、大統領はシリアに対しては、「(イラクのフセイン政権を支えた)バース党や軍人を受け入れたりするべきではない」と警告、「我々にもっと協力する必要がある」と促した。米政府は、シリアがフセイン政権高官の亡命を受け入れたり、イラクに戦闘員を送り込んでいるとの非難を繰り返している。
(2003/4/14/03:22 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030413i418.htm