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湾岸戦争時は私もサラリーマンでしたので、この話は初耳です。当時報道されたかどうか記憶にありません。
人類の貴重な遺産が二度にわたって略奪を受けるとは。それもこれも、「解放」による混乱をもたらしているのは侵略軍である米軍そのものです。
今回も「海外流失」するのでは?誰に?
毎日新聞オンラインニュースです
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030414k0000e040065000c.html
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2003年04月14日
イラク:
湾岸戦争時、文化遺産4000点流出 17日対策会合
イラク各地の文化遺産が略奪や破壊されている現状について、メソポタミア文明研究の権威、松本健・国士舘大イラク古代文化研究所教授(55)は「約4000点の文化財が海外流出した湾岸戦争(91年)当時を超えるものになっている可能性がある」と危機感を募らせている。松本教授は、17日にパリで開かれる国連教育科学文化機関(ユネスコ)主催の専門家会合に出席し、各国の専門家とイラクの文化財保護策などを検討する。
バグダッドでは10日から11日にかけ、イラク国立博物館に市民数千人が乱入、収蔵物を略奪、破壊した。松本教授によると、同博物館にはイラク南部のウル付近で出土した約4500年前のシュメール文明の黄金の冠や短剣、88年に奈良でも公開された後期アッシリア時代(紀元前720年ごろ)の象牙板なども保管されていた。これらも略奪された可能性がある。
湾岸戦争後も、内乱などによる混乱でイラク各地の博物館で略奪があった。奪われた文化財の多くは海外へ売られ、ほとんど戻っていない。
ユネスコの松浦晃一郎事務局長は12日に声明を発表し、米英に文化財の緊急保護策をとるよう要請した。さらに、国際刑事警察機構や美術商の国際団体に対し、略奪された文化財の流出阻止への協力を呼びかけた。
専門家会合には、日米欧などの考古学者ら20人以上が参加し、イラクの文化遺産目録の作成や現地調査団の派遣準備もする予定。松本教授は「破壊された文化財をニュースで見るのはいたたまれない。会合で米英に保護を呼びかけるよう提案するなどして、1日も早く人類共通の遺産であるメソポタミア文明の文化財を守りたい」と話している。 【和田浩明】
[毎日新聞4月14日] ( 2003-04-14-15:01 )