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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030408-00000101-yom-soci
「着弾の度、ホテル揺れた」滞在ジャーナリスト語る
「猛烈な爆音にホテルが揺れた」「無人化した街で、イラク側の兵士は『フィニッシュ(終わりだ)』とつぶやいた」――。米軍がバグダッドの大統領宮殿に入った7日、フリージャーナリストの橋田信介さん(61)は、読売新聞の電話取材に、現地の様子を生々しく語った。
橋田さんによると、バグダッド市内はこの日の明け方、ずっと続いていた砲弾の音がぴたりとやみ、「虫の音が聞こえるぐらいの静けさ」に包まれた。3時間ほどの静寂が破られたのは午前7時(日本時間正午)ごろだ。
チグリス川をはさんで約3キロ離れた大統領宮殿(共和国宮殿)の方から、猛烈な爆音が次々と響いてきた。
「空爆だけでなく、地上で大砲を撃っているような音がした。着弾音が聞こえる度に、(滞在している)ホテルの建物が爆風で『ドスン』と揺れた」
爆音の嵐は2時間ほど続き、午前9時ごろからは散発的な状態に戻った。
その後、ホテル周辺を少し歩いたが、「市街地は無人化したまま。大統領宮殿の反対側の旧市街地のためか、米軍の姿も見えない」。時折、民兵のものと思われる車が猛スピードで通過する。
街角に、マシンガンを携えた4、5人の男たちがたむろしていた。バース党の非正規軍だろうか。「状況はどうだ」と声を掛けてみたら、英語を理解した1人の男が「フィニッシュ」と一言だけ発した。戦意はあまり感じられない。
ただ、イラク国営放送は四六時中、戦意を高揚させるような勇ましい音楽を流している。正午のニュースでは「大統領宮殿をイラク兵が取り囲み、奪還しようとしている」と報じたという。「国営放送は、国内向けと国外向けとで内容を区別している。国内向けニュースは、大統領宮殿に米軍が入ったことを前提にしているようだ」と橋田さん。「その後のニュースで、『奪還した』と続報を流したらしい」とも。
ホテルの窓から、前日までなら見通せた大統領宮殿が今は見えない。この日は激しい砂嵐で、街全体がかすんでいるからだ。(読売新聞)