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数年かけ民主政権目指す 米構想、3段階で復興
【ワシントン7日共同】ブッシュ米政権が検討している戦後イラク統治計画の全容が姿を現し始めた。大きく「治安維持、秩序回復」の第一期、「安定、再建」の第二期、「イラク人への権力移譲」の第三期に分けられ、数年かけ米国主導の統治機構がイラク復興を進め、最終的には選挙を経てイラク人の手による民主政権樹立を目指す。
七日付米紙ウォールストリート・ジャーナルなどによると、第一期はフセイン政権崩壊と同時に、イラク戦争を指揮したフランクス米中央軍司令官を最高責任者として「軍政」を敷く。フセイン政権残党の掃討など治安維持活動を続け、生物・化学兵器も捜索。この期間は数週間で終了する見通し。
第二期では、ガーナー米退役少将を事実上の「首相」である行政官とする米主導の暫定統治機構「復興人道援助室」(ORHA)が社会機能の復興に取り組む。
ORHAには「国防省」や「情報省」などが設置され、トップには主に米国人が就任する見通し。既に「国防相」にはスローコム元国防次官、「情報相」にはウルジー元米中央情報局(CIA)長官らの名前が挙がり、イラク全土の水道、電気、道路など社会インフラの復興などに当たる。
ORHAを指導することになる約二百三十人の米国の元軍人や外交官らは既にクウェート入りしており、数日後には早期活動開始を目指しイラク南部の港湾都市ウムカスルに移動するとみられる。ウルフォウィッツ米国防副長官は、ORHAの統治は最低でも六カ月間必要としているが、数年かかるとの見方もある。
第三期にはイラク人をトップとする暫定政府が樹立され、米国の支援を受け統治に乗り出す。民主政権樹立に向けた総選挙の準備も進められる。この期間がどの程度続くかは不明だ。
ラムズフェルド米国防長官は、暫定政府トップにイラク国民会議(INC)のチャラビ代表を据える方針とされるが、チャラビ氏には過去に米政府が提供した活動資金の私的流用疑惑などがあり、CIAや国務省が強く反対している。
(了) 04/08
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq2/news/0408-575.html