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「9・11」の陰謀とイラク攻撃
今更とは思いますが、3月21日付け東京新聞「こちら特報部」欄の記事。
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議論百出「9・11」は捨石か 世界制覇ロードの「新・真珠湾」
国連に提供の米機密情報 ただの粗大ゴミ
ついに戦争が始まった。もはや話題は戦局の行方一色だが、ちょっと待
とう。あまりに筋が通っていない。攻撃に加わっている英国の下院でさえ
与党議員が「この戦争は違法で不道徳で非論理的」と激高した。あらため
て米国の"大義"を海外報道で検証してみると−。(田原拓治)
世界はアメリカをどう伝えたか
「(イラクが)大量破壊兵器を持っているのは明白だ」。ブッシュ米大統
領は17日、こうしてイラクに最後通告を突きつけた。今回の攻撃の最大
理由だが、米国は本当にこのことに確証があったのか。
「ゴミそしてゴミ、またゴミ」。2月20日、米CBSテレビは国連査
察委員会の一員の言葉をこう伝えた。ゴミというのは米国が査察団に提供
した「機密情報」のことだ。
「衛星写真からイラクの最新核施設を発見した」。査察団が現場に向か
うとそこには何もなかった。
「フセイン大統領の宮殿に国連決議に抵触する重大な証拠が隠されてい
る」。宮殿に立ち入ってみると、やはり何もなかった。「ウラン増殖のた
めのアルミのパイプがある」。実験用ロケットのパイプだった。
「アッサムード2」ミサイルについても、パウエル国務長官が
「1280キロ以上の射程能力があり、隣国への脅威となる」と主張した
が、実際には誘導装置もなく160キロ程度の能力しかなかったという。
ただ、確証がなくても不安が残るという米国民の心理の底にあるのが、
2001年の同時多発テロだ。イラクもアルカイダとつながりのあるテロ
支援国家の一つであり、フセイン政権が存在する限り潜在的脅威はぬぐい
切れない。だが、「9・11」の真相をめぐっては米国内ですらいまだ論
議がくすぶっている。
同時多発テロは不可避だったか
「旅客機がハイジャックされたり、通信不能になれば、自動的にFAA
(連邦航空局)は米軍とNORAD(北米航空宇宙防衛司令部)に緊急発
進を要請することが法的に定められている。にもかかわらず、戦闘機が発
進したのは午前9時40分。これはハイジャックを知ってから80分後で、
世界貿易センタービルに一機目が衝突してから50分後だ」
米国の著名な作家ゴア・ヴィダル氏は昨年10月、著作「身内の敵」で
大統領に事件の再調査を訴えた。
一昨年11月にも米国のフリージャーナリスト、イラリオン・ビコフ、
ジャレット・イスラエル両氏が「9・11の犯罪」と題してインターネッ
トを通じ、複数の疑間を呈している。
「標的の一つになった国防総省はワシントンDCにあり、防空任務はわ
ずか15キロ離れたアンドリュー空軍基地のはずなのに、米軍機は200
キロも離れたラングレー基地から発進した」
このほか、発進したF16戦闘機の最高速度が時速2400キロにもか
かわらず、実際にはたった400キロしか出さなかったため、現場に遅れ
たなど謎を指摘する。
追い打ちをかけたのは米CNNテレビで、「ブッシュ大統領が下院の真
相究明調査に有力議員を通じて圧力をかけた」と報じた。
結局、真相はいまも霧の中だが、ことし2月23日付の英紙ガーディア
ンは「9・11の見逃しもイラク攻撃の伏線ではなかったのか」という内
容を示す衝撃的な報告を流した。
「ブッシュを戦争に追いやる二人の男」と題した記事で、二人のうちの
一人はウルフォウィッツ国防副長官。対イラク戦争を強硬に説いた政権内
「新保守主義(ネオコンサバティブ=ネオコン)派」の一人だ。
同国防副長官らは1997年に現在のチェイニー副大統領やラムズフェ
ルド国防長官も巻き込み、共和党内のシンクタンク「アメリカ新世紀プロ
ジェクト(PNAC)」を立ち上げたが、記事は「PNACは二年前、米
国が世界覇権を打ち立てるためには"新たな真珠湾攻撃とも言うべき、何
らかの破局的で触媒となるべき事件が必要だ"という文書を出した」と暴
露した。この事件が「9・11」では、と記事は示唆している。
イスラエル困惑 中東の塗り替え
ネオコン派は徹底した親イスラエル路線で、クリントン前政権のパレス
チナ和平に反対した。日大の松永泰行専任講師(中東・国際政治)は「彼
らは力の信奉者なので、イラクを見せしめにガツンとたたき、中東諸国を
屈服させ親米、親イスラエル一色に染め抜くのが真の狙い」と話す。
大量破壊兵器より、まずイラク攻撃ありきで、目的は中東の勢カ地図の
塗り替えというのが欧州メディアでは一般的な理解だが、当のイスラエル
では当惑ぶりもうかがえる。19日付のイスラエル紙ハーレツにはこんな
論説が載った。
「われわれのみに良く、その他の世界に悪いという事態は結局、われわ
れが傷ついたときに世界が沈黙することにつながる。ブッシュの戦争はわ
れわれにとっても良くないことなのだ」