現在地 HOME > 掲示板 > 戦争30 > 870.html ★阿修羅♪ |
|
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030406-00000124-mai-int
○べつに見つかる見つからない関係ないんでないの。
いずれうやむやだ。
【ワシントン斗ケ沢秀俊】米英軍のバクダッド侵攻が始まったが、米政府が戦争目的として掲げた「イラクの大量破壊兵器の発見」は米東部時間4日までに、なお実現していない。米政府は開戦後、「フセイン政権の圧制から市民を解放する」と主目的をそらし、開戦に反対していた国や米国の世論も戦争を「既成事実」として受け入れ始めた。しかし、大量破壊兵器が見つからない場合、「国際法違反の先制攻撃」との批判は避けられない情勢だ。
米陸軍第3歩兵師団は4日、バクダッド南方約40キロにある化学複合施設で、数千個の化学物質入り容器を見つけた。中には白い粉末や、サリンなどの神経ガスの解毒剤アトロピンなどが含まれていた。
フランクス米中東軍司令官は会見で、化学兵器関連施設かどうかは分からないとしながら、「興味のある施設だ」と述べた。米メディアは一斉に「化学兵器製造の疑いのある施設」と報じた。
しかし、5日付の米ワシントン・ポスト紙は「白い粉は化学兵器ではなかった」との初期鑑定結果を伝えた。アトロピンは農薬の解毒剤にも使われるため、兵器の証拠とはならないという。
この施設は国連監視検証査察委員会(UMMOVIC)の査察団が20回以上も訪問して調べた軍事施設。元国連査察官は同紙に「生物・化学兵器に関連しているというより、ロケット燃料開発の施設だろう」と述べている。
ラムズフェルド国防長官ら米政府高官は「バクダッドに近づけば、必ず見つかる」と主張し続けてきたが、2週間余り経た今も手がかりさえ見つかっていない。
イラクのラマダン副大統領は今月1日、改めて「大量破壊兵器は91年に廃棄した」と主張、「侵略者が物質を持ち込むかもしれない」と、米英軍が証拠を偽造することをけん制した。
一方、ブッシュ大統領は「イラク市民の解放と自由の実現」を前面に出し、「大量破壊兵器の廃棄」に言及することが少なくなった。「大量破壊兵器所有の証拠がない」と開戦に反対していたフランスやドイツ、ロシアなども、戦後をにらんで、批判のほこを収めつつある。
米ABCテレビなどが実施した世論調査では、「大量破壊兵器の所有を最終的に証明できなかったとしても、開戦は正しい」との意見が69%を占めた。
しかし、米科学者団体「憂慮する科学者連合」は「侵略などの具体的な被害がない時点での先制攻撃は、国際法に違反する」と指摘している。
<イラクの大量破壊兵器>
国連の査察に対し、イラクは「化学兵器のマスタードガスやタブン、サリンなどを所有していたが、91年に計3859トンを廃棄した」と回答。生物兵器となる炭疽菌、兵器を搭載するスカッドミサイルも廃棄したと主張している。米政府は化学兵器工場の疑いのある施設の衛星写真などを国連で示したが、「明確な証拠ではない」ととらえる国が多かった。([4月6日1時1分更新]