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(回答先: 【漫画-CIAテネット長官、あまりに臭い侵略軍情報に鼻をつまむ】 投稿者 愚民党 日時 2003 年 4 月 06 日 03:06:34)
15:見通しが甘かった?CIA
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CIAのテネット長官=AP
「イラクでの米中央情報局(CIA)の携帯電話・Eメール作戦は縮小される」
米USAトゥデー紙は3月31日、そう報じた。
CIAは軍と共同し、イラク軍上層部や政府高官に携帯やメール攻勢をかけ、寝返りを誘う作戦をとってきた。それが失敗したという内容だ。
記事には情報関係者のこんな談話があった。
「イラクのねばり強さを見誤った」「われわれの見通しが甘かった」
◇
9・11テロについて、CIAは「事前に情報をつかみながら防げなかった」と批判された。
CIAはアフガン戦争で失地回復を図る。現地に送り込まれた要員が、米軍と連携して攻撃目標の情報を伝え、北部同盟軍を全面支援した。
今回の戦争でも存在価値をアピールしている。フセイン大統領殺害をねらった初日の爆撃で所在情報を提供したのはCIAの得点とされた。
しかし、80年代まで情報分析を担当していた元CIA職員、レイ・マクガバン氏は最近、現職の元同僚たちからこんなことを聞かされた。
「ラムズフェルド国防長官が側近を集め、国防総省内に情報機関もどきの分析グループをつくった。CIAはそこにデータを提供するだけの下請けになってしまった」
それを裏付けるようにワシントン・ポスト紙にこんな記事が載った。
「CIAの担当者は、イラクが民兵のゲリラ戦術など相当な抵抗に出ることを予測していたが、上層部に無視された」
国防総省強硬派の「イラク軍は総崩れになる」「米軍は解放者として歓迎される」という楽観論の前に、警告はかき消されたという。
◇
戦争の大義名分としてブッシュ政権が掲げたイラクの生物化学兵器についても、マクガバン氏はこう指摘する。
「今のCIAの分析は客観的でない。テネット長官が、ブッシュ政権に都合のいいように情報を加工しているからだ。現場の士気は落ちている」
クリントン前政権からの数少ない「生き残り」の長官は昨年10月、議会あてに「米軍の攻撃がないかぎり、イラクが大量破壊兵器を使用する可能性は低い」とする書簡を出している。
しかし、イラク攻撃不可避となった今年2月には「イラクの大量破壊兵器は継続した脅威だ」と証言、政権の見解にすり寄ってしまった。
かつて中南米での秘密活動に反対してCIAをやめたデービッド・マクマイケル氏は語る。
「外国元首の暗殺は、冷戦時代のCIA暗殺計画失敗の反省から大統領令で禁止された。ところが今回は、フセイン大統領は軍司令官だから暗殺してもいいという理屈がまかり通っている。危ない傾向だ」
(ワシントン=梅原季哉)
(朝日新聞2003年4月4日朝刊紙面)
http://www2.asahi.com/special/iraqattack/president/president15.html