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「バグダッド市の北側の道路は、郊外へ逃れる市民の車の列が延々と連なっており、市内中心部には兵士以外の人影は見えなかった」――。バグダッドに5日入った、フリージャーナリストの橋田信介さん(61)は本紙の電話取材に対し、米軍進攻によって緊迫度が増す首都の状況をなまなましく伝えた。
橋田さんが、車で国際空港の近くへ様子を見に行くと、米軍に応戦するため大砲や機関砲を引いていく軍用車両が見えた。ミサイルの直撃を受けてペシャンコにつぶれた車両が多数、放置されており、一帯にすさまじい爆撃を受けた跡があった。米軍が一気に市街地まで迫った様子がうかがえた。
バグダッド市内のうち、チグリス川の西側の新市街にはイラク軍兵士が多数配置され、報道関係者や一般市民の立ち入りは厳重に禁止されていた。その方面に米軍が入っているかどうかは確認できなかった。
橋田さんは今月1日、1度バグダッドからシリアに退去した。同川東側の旧市街は、1日以前に比べてそれほど爆撃が加わったようには見えなかったが、1日以前には営業していた市内のガソリンスタンドはすべて閉鎖されていた。市内には市民の姿はなく、自動車が通り過ぎる程度だった。市内にバース党幹部ら支配層が住む高級アパートが7、8棟集まっている場所がある。ほとんど、もぬけの殻になっていた。
(2003/4/6/00:06 読売新聞 無断転載禁止)