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米英軍の地上部隊が5日、予想外の早さでバグダッド市内に進んだ。偵察目的で一部部隊が市内に進んだ後、イラク側の抵抗が少なかったため、掌握区域を確保する作戦に踏み切った可能性が高い。イラク側は大規模な反撃には出ていないが、共和国特別防衛隊(1万5000人)はゲリラ戦へ向けて市内に潜伏している可能性もあり、今後、広範な市街戦に突入する恐れもある。
米中央軍のレヌアート少将は5日、侵攻作戦について「米英部隊が市街地の行きたい場所に行けることを示すことで、イラク指導層の支配力がないことをイラク国民に見せる」ことが目的の一つと明らかにした。
また、米国防総省当局者は「民間人を避難させ、人道援助団体が入るための非常線を設定する」とAP通信に語った。非常線をどこに設定するかは示さなかったが、国際空港がある首都南西側から段階的に市街地を掌握する構えだ。
米軍が首都侵攻をこの時期に踏み切ったのは、包囲網構築に時間がかかるとのイラク側の見通しの裏をかく奇襲との見方が強い。市内に軍事拠点を設け、イラク指導部の動向の情報収集を進める意図もある模様だ。
イラク側の抵抗が少ないのは、正面戦闘を避けて、ゲリラ戦に持ち込む作戦とも見られる。ただし、米英軍の空爆で共和国防衛隊が弱体化しているうえ、イラク指導部の軍、共和国防衛隊などへの指揮系統が失われている可能性もある。
米英軍はフセイン大統領らの所在が分かれば、特殊部隊による暗殺や身柄確保などに踏み切ることも考えられる。イスラム教スンニ派主体のフセイン政権から、シーア派住民を保護することなどを理由に、市内の一部を「解放(占領)」する可能性もある。
米英軍が首都を「陥落」させるには、テレビ、ラジオなどの国営メディアを確保し、フセイン政権の指揮系統を奪う▽大統領や指導部の身柄確保または暗殺で政権崩壊を内外に示す▽イラク側兵力の投降、武装解除――などを実現させる必要があるだろう。 (04/05 22:26)