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負けたがっているアメリカの謎。
いま流行の、PM(プロジェクト・マネジメント)的思考でこのイラク
侵略戦争を考えてみる。もちろんPM(プロジェクト・マネジメント)は
アメリカが一番進んでいる。
有機的な関連性を持った要素で、ある目的達成を目指す。これがシステ
ム思考の肝である。目指す目的を達成できないようなシステムは、要素自
体がどんなに優れていようが、有機的な関連性で機能していようがシステ
ムとしては駄目である。
要素を、各配置された軍と読み替える。システムは米英恥知らず侵略体
制である。
さて、一番肝心要の「目的」は何か。それは、いわゆる「民主化」であ
り、中味を分かりやすく言い換えるなら「アメリカの言うことを、イラク
国民が支持するか、否か。信じるか、否か」だろう。今、マスコミでは、
フセイン体制が崩壊するかしないかとか、バクダッドを米英軍が平定する
かしないかとかを焦点としている。しかし、そんなことは「アメリカの言
うことを、イラク国民が支持するか、否か。信じるか、否か」という観点
から見たら小さなことだ。
イラク国民は健忘症ではない。アメリカがかつてご都合主義でフセイン
体制にてこいれしたことを忘れていない。また、国連決議を無視し続ける
イスラエルには大甘なのを人々は知っている。「民主化」したいのだろう
が、イスラム文化に対してはほとんど無知・無理解のように見える。そん
な「民主化」など、どだい無理であり、やろうとすればするほどアラブ・
イスラム圏で嫌われるだけだろう。
いまアメリカがやろうとしていることは、相手に対する理解もなく、5、
6発殴っておいてから、仲良くしようと、握手の手を伸ばしているような
ものだ。もし上手くいくと考えているなら、滑稽だし、あわれである。馬
鹿につける薬はない。