現在地 HOME > 掲示板 > 戦争30 > 484.html ★阿修羅♪ |
|
毛沢東『持久戦のために』選集第2巻
訓練された軍隊を、配置して運動戦をおこなうほか、さらに農民のあいだに多くの遊撃隊を組織し
なければなりません。東北三省の抗日義勇軍は、全国の農民のなかの動員しうる抗戦潜在力のほん
の一部をしめすものにすきないことを知らなくてはなりません。中国の農民には大きな潜在力があ
り、組織と指揮が適切でさえあるなら、46時中、日本の軍隊を奔命に疲れさせることができま
す。この戦争は中国でおこなわれているということを心にとめておかなければなりません。つま
り、日本軍がかれらに敵対する中国人にすっかり包囲されるということ、日本軍が自分たちの必要
とする軍需品を運んでこなけれぱならず、しかも自分で見張っていなければならないということ、
大きな兵カをさいて交通線を防備し、つねに襲撃を警戒していなければならないということです。
そのほか、かれらは大量の兵力を満州、し日本内地に配置する必要があります。
戦争の過程で、中国は多くの日本兵を捕虜にし、多くの兵器、弾薬を奪いとって自分を武装する
ことができますし、外国の援助をかちとって、中国の軍隊の装備をーしだいに強化していくこともで
きます。したがって、中国は戦争の後期には陣地戦をおこない、日本の占領地にたいして陣地攻撃
をおなうことができます。このようにして、日本は、中国の抗戦による長期の消耗によって、経済
は崩壊し、無数の戦いに疲弊して、士気はおとろえていくでしょう。中国の側では、抗戦の潜在
力が日ましに大きくたかまり、大量の革命的民衆がぞくぞくと前線におもむき、自由のために戦う
でしょう。これらすべての要素が他の要素と結びつくと、われわれは、日本の占領地の堡塁や根拠
地にたいして最後の致命的な攻撃をくわえ、日本の侵略軍を中国から駆逐することができます。
(スノウ著『中国の赤い星』
発行1972年9月30日
外文出版社 東方書店