現在地 HOME > 掲示板 > 戦争30 > 408.html ★阿修羅♪ |
|
2003年04月03日(木)15:34
バグダッド攻略を目指す米英軍が、もう一つの難敵に直面している。日中の最高気温が40度を超えるという砂漠の「熱波」だ。戦争が長期化すれば、気温はさらに上昇し、兵士の体力も消耗する。進軍を阻まれた砂嵐も今後、頻発する可能性が指摘されており、米英軍は、砂漠の悪天候との戦いも余儀なくされそうだ。
海外気象情報会社の見通しによると、イラクは今後一週間で、急激な気温上昇に見舞われる。バグダッドの予想最高気温は、四日=三七度▽五日=三八度▽六日=四一度▽七日=四一度−となり、週末から週明けにかけては猛暑となる。さらに今年はこの十年で「一番暑くなる可能性がある」(米CNNテレビ)といわれている。
「二十年ぶりの異常気象」で三月に計三回確認された砂嵐も四月には、さらに三月を上回って発生し、四〇度を超す状況が簡単に続くと予想されている。
イラクでは、気温は四月から急激に上がり、六−九月の最高気温はバグダッドで四四−五〇度にも到達する。一九二一年七月に南部のバスラで観測された五八・八度は、世界の過去最高気温として記録されている。
英紙タイムズによると、砂嵐が去った後、イラクではしばらく北西の涼しい風が吹いていたが、今週後半から南東の風に一変。この風は、サウジアラビアの熱気とペルシャ湾の湿気を運ぶ、文字通りの「熱波」だ。
最新鋭兵器で武装した米陸軍第四機械化歩兵師団など前線に投入される兵士たちは、気候に体を順応させる間もないまま、いきなり熱の脅威にさらされることになる。
米英軍は、イラク軍が生物・化学兵器を使用する危険のある「レッドゾーン」(危険地帯)に入ったとして、二日から前線部隊が化学防護服の着用を始めたが、通気性が非常に悪いため、体感気温は実際気温より少なくとも一〇度は上昇し、「蒸し風呂」状態になる。部隊の装甲車両にはエアコンがない旧式もあるといい、状況は過酷を極める。
この暑さには生物・化学兵器が使用された場合、気化を促進し被害拡大を少なくする利点もあるものの、兵士は戦場で熱射病や脱水症にかかる危険性もある。軍事行動への悪影響は避けようもない。
「極限の気象条件は戦略に影響するはずだ。長期化すれば暑さで死ぬ兵士も出るだろう」。元米海兵隊大佐で、戦略国際問題研究所(CSIS)のフィル・アンダーソン氏はロイター通信に語っている。
兵士一人が一日に飲む水の量も七・五リットルに及ぶ見通しで、前線補給への影響も必至だ。
アンダーソン氏は対策として、砂漠の暑さを避け、暗視ゴーグルなどのハイテク兵器で有利に戦える夜間作戦に重点を移す可能性を指摘している。(杉村和将)
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20030403/KOKU-0403-01-15-34.html
関連
イラクにまもなく再び激しい砂嵐 [CNNニュース]
http://www.asyura.com/0304/war30/msg/105.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 02 日 03:04:15
砂嵐・雷が頻発の可能性=米英軍、悪天候との戦い(時事通信)
投稿者 通りすがり 日時 2003 年 4 月 02 日 16:34:54
http://www.asyura.com/0304/war30/msg/167.html