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【ニューヨーク上村幸治】国連安全保障理事会は2日、北朝鮮の核開発問題を話し合う非公式協議を9日に開催することを決めた。北朝鮮による核拡散防止条約(NPT)脱退が今月10日に発効するため、米国が安保理としての対応を示す必要があると主張し、開催を提案していた。
米国は、北朝鮮に対する制裁論議は時期尚早とみなし、各国に非難声明の採択に協力するよう促している。9日の協議では、この声明の内容が焦点になりそうだ。
北朝鮮は1月10日にNPTからの脱退を宣言し、同11日に脱退が発効したと主張している。これに対し、国際原子力機関(IAEA)は、脱退通告から90日後に発効するとの解釈を示している。
安保理は2月19日にこの問題で初めての非公式協議を開いたが、中国やロシアが性急な対応を批判し、専門家協議を開催することしか決められなかった。
中国の王英凡国連大使は2日に記者団に「協議を開くことを決めたが、何が達成できるかは分からない」と述べており、9日の協議でも米国の動きをけん制するものとみられる。
[毎日新聞4月3日] ( 2003-04-03-13:23 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030403k0000e030068000c.html