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【アラブニューズ報道】米軍が西欧のジャーナリストたちを暴行し“追い剥ぎ”まで行なっている
http://www.asyura.com/0304/war30/msg/315.html
投稿者 佐藤雅彦 日時 2003 年 4 月 03 日 15:23:49:

●12年まえの湾岸戦争のときにつくづく感じたことなのですが、テレビ局はどこも一様に、得体の知れない(つまりニュースソースや撮影日時や放映日時のクレジットが記されていない)映像を、繰り返し繰り返し垂れ流しつづけていて、それを眺めながら「テレビ局の連中は揃いもそろってバカばかりだな」と思っていました。

 スカッドミサイルがイスラエルのパトリオットに「迎撃」される映像が(“戦後”になって迎撃できていないことがバレたわけですけど)繰り返し繰り返し放映されていたので、もの凄い量のミサイルがイラクからイスラエルに発射されたような笑止千万の錯覚も煽られていたわけですし……。

 素人のビデオ撮影でさえ、録画の日時はクレジットが入るのに、ニュース映像で使われるビデオ映像はそういう基本的なデータを徹底して削除したり隠しているのが現実なわけで、そんなものは「事実」と称する価値がありません。基本的に、テレビのニュース画像はすべて“フェイク”です。

 案の定、湾岸戦争が終わってみれば、例の「水鳥」映像とか「クウェートの亡命少女の告発」映像などがインチキ宣伝に利用されていたことが判明した始末で、少なくとも撮影日時ぐらいはクレジットに添えて放映するという最低限の“証拠提示”さえ行なっていない映像メディアは、信用できるシロモノではないことを、苦い教訓として学んだのでした。

●そういうわけで、今回の“対イラク多国籍リンチテロ”については、私は報道の映像を信頼していないので、基本的にテレビは見ていません。その代わりNHK総合ラジオを聴いているわけでして、おかげで落語とか講談の面白さがわかった……、(笑)

● ……で、そのNHKラジオも、トニー・ブレアが“やぶ猿のお座敷犬”ならこっちも「いぬエッチケー」なわけで(←なぎら健壱の『悲惨な戦い』参照)、ホワイトハウスの庭の隅に飼われている狆犬[ちんけん]のような遠吠えを繰り返すばかりです。

● NHKラジオでは今朝から、くりかえし「イラクがアルジャジーラ記者を追放した」という話を報じています。……どうせオマエら“犬エッチケー”はアメリカのソースを又聞きで使うかせいぜいBBCのパクリだろ、と言ってしまえばそれまでですが、アルジャジーラをニュースソースとして活用する能力すらないNHKがこうした話題をおうむ返しにアナウンスしているのは、おおかた「イラクってそれほど非道い国なんだよ、キミたち」と悪宣伝にでも精を出しているつもりなのでしょう……。

● ……しか〜し、ジャーナリストに対する待遇は、いまだ“刀狩り”さえ出来ていない野蛮合衆国(Uncivilized Savages in Arms)のエセ軍人たちのほうが非道いのであった。すくなくとも、軍人としての規律や道徳が出来ていない連中は、軍服をきたチンピラにすぎない。そうした武装チンピラ集団の犯罪をいまだに自国の法廷で裁けないのが、ブレジンスキー言うところの「保護領ジャパン」の悲しき性なのですけどサ。

● というわけで、ワシントンにいながらロンパリの手嶋さんあたりにオンブにダッコしているNHKは、たぶん入手もしてないだろうな、と思えるようなニュースをここでぶつけておきます。(笑)


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http://www.arabnews.com/Article.asp?ID=24644
Thursday, April 03, 2003 / 1 Safar 1424

Exclusive: Western Journalists Beaten, Starved by Americans
【スクープ:西欧のジャーナリストたちが米軍に殴打され飢餓を強いられた】
(Essam Al-Ghalib, Arab News War Correspondent)

KUWAIT CITY, 3 April 2003 - Two Western journalists have arrived safely back in Kuwait City after being arrested, beaten up and deprived of food and water in Iraq - by members of the US Army's military police.
【クウェートシティ発、2003年4月3日――西欧の二人のジャーナリストがやっとのことでクウェートシティにたどり着いた。彼らはそれまで逮捕され、さんざん殴られて、食物も水さえ与えられない境遇におかれていた。そんな虐待をしたのは、他ならぬアメリカ軍の憲兵たちだったのである。】

Arab News has learned that Luis Castro and Victor Silva, both reporters working for RTP Portuguese television, were held for four days, had their equipment, vehicle and video tapes confiscated, and were then escorted out of Iraq by the 101st Airborne Division.
【アラブニューズの取材によれば、この二人、つまりポルトガルのRTRテレビの記者であるルイス・カストロ氏とヴィクトル・シルヴァ氏は、四日間にわたって拘禁され、所持品もクルマもビデオテープも没収されたのち、第101空挺師団によってイラク国外まで誤送されたという。】

Despite possessing the proper "Unilateral Journalist" accreditation issued by the Coalition Forces Central Command, both journalists were detained.
【彼らだって、“団子軍[coalition forces]”が発行した正式な「片務的(ユニラテラル)ジャーナリスト」の身分証を持っていたのに、二人とも拘禁されていたのである。】

Their ordeal at the hands of the Americans is in stark contrast to that received by Newsday journalists in Baghdad, who yesterday in Jordan described as "humane" their treatment at the hands of their Iraqi interrogators. "I have covered 10 wars in the past six years - in Angola, Afghanistan, Zaire, and East Timor. I have been arrested three times in Africa, but have never been subjected to such treatment or been physically beaten before," Castro said in an exclusive interview with Arab News.
【彼らが米軍から受けた虐待は、『ニューズデイ』紙のジャーナリストがバグダッドでうけた待遇とはまったく対照的だ。後者は、昨日ヨルダンで、イラクの尋問者はまことに「人道的」に取り扱ってくれたと証言しているのである。米軍に拘禁されていたルイス・カストロ氏はアラブニューズ記者にこう語った――「わたしは過去6年間に10件の戦争を報道してきました。アンゴラ、アフガニスタン、ザイール、東チモールなどでね、アフリカでは3回逮捕されましたが、こんなにひどい待遇を受けたことはないし、ぶん殴られたのはこれが初めてですよ」。】

"The Americans call themselves liberators and freedom fighters, but look what they have done to us," he added.
【「アメリカの連中は“解放者”とか“自由の戦士”などと自称しているが、我々にどんなことをしたか見てみろと言いたいね」――彼はそう付け加えた。】

Castro and Silva entered Iraq 10 days ago. They had been to Umm Qasr and Basra and were traveling to Najaf when they were stopped by the military police.
【カストロ氏とシルヴァ氏が10日まえにイラク入りした。ウムカスルとバスラに行き、その後ナジャフに向かったが、途中で米軍憲兵に止められた。】

According to Castro, their accredited identification was checked and they were given the all clear to proceed.
【カストロ氏によれば、身分証のチェックが行なわれて、何ら問題なく通行許可が出されたという。】

"Suddenly, for no reason, the situation changed," Castro told Arab News. "We were ordered down on the ground by the soldiers. They stepped on our hands and backs and handcuffed us.
【「なのに何ら理由もなしに状況が変わったんです」とカストロ氏はアラブニューズ記者に語った。「兵士たちは我々に地面に伏すように命じました。そして両手を踏みつけて、後ろ手に手錠をかけたんです。」】

"We were put in our own car. The soldiers used our satellite phones to call their families at home. I begged them to allow me to use my own phone to call my family, but they refused. When I protested, they pushed me to the ground and kicked me in the ribs and legs."
【「我々は乗っていたクルマに押し込められました。兵士たちは我々の衛星電話をつかって、自分の家族に電話をしていたんですよ。私は彼らに、それは私の電話なのだから家族と話させてくれと懇願したのですが拒否されました。抵抗すると、こんどは私を地面に押し倒してあばら骨や足をけりつけてきたのです。」】

"I believe the reason we were detained was because we are not embedded with the US forces," he continued. "Embedded journalists are always escorted by military minders. What they write is controlled and, through them, the military feeds its own version of the facts to the world. When independent journalists such as us come around, we pose a threat because they cannot control what we write."
【「我々が拘禁されたのは、米軍に“抱き込まれて(embedded)”いなかったからだと思います」と彼は続けた。「“抱き込まれ記者(embedded journalist)”の連中は、つねに軍の番人に付き添われています。彼らが書く記事は、統制を受けています。しかもこうした“抱き込まれ記者”をつうじて、軍の連中は彼らの都合のいいような“申し立ての事実”を世界中にばらまいているのです。我々のような独立独歩のジャーナリストたちが歩き回ると、彼らには脅威なのでしょうね。なにしろ我々が書く記事を、彼らは統制できないわけですから。】

After being held for four days, they were transported to the 101st Airborne Division to be escorted out of Iraq.
【カストロ氏とシルヴァ氏は4日間拘禁されたのち、第101空挺師団に移送され、この師団の護送でイラク国外に追い出された。】

Castro told Arab News: "A lieutenant in charge of the military police told me, 'My men are like dogs, they are trained only to attack, please try to understand'."
【カストロ氏はアラブニューズ記者にこう語った――「憲兵隊の担当副官が私にこういったんですよ。“うちの連中は猛犬みたいなもんで他人を襲うことしか訓練されてないんですよね、わるく思わんといて下さい”」。】

The journalists were then transported by truck to Camp Udairi to await a helicopter transfer out of Iraq. At Camp Udairi, they told their stories to members of the US Marines.
【二人はその後、トラックでキャンプ・ウダイリに移送され、そこで待機したのちヘリコプターでイラク国外に運ばれた。キャンプ・ウダイリで彼らは自分たちの身に起こったことを米国海兵隊の兵士たちに話したという。】

One soldier, who Castro asked not be identified, wrote out a note, which was shown to Arab News. The note said: "I am so sorry that you had to endure such bad conditions, but remember that I care and pray you can forgive."
【ひとりの兵士が――と言ってカストロ氏がその名を出さないよう求めたが――メモ書きを渡した。カストロ氏はそれをアラビアニューズ記者に見せてくれたが、そこにはこう書いてあった――「あなたがそんなにひどい待遇をうけたなんて、申し訳ない気持ちで一杯です。どうかおゆるし下さりますよう、お願いいたします」。】

"The Americans in Iraq are totally crazy and are afraid of everything that moves. I would have expected this to happen to us at the hands of the Iraqis, but not at the hands of the Americans. This is typical of the American attitude, as related to us by British forces. The attitude is 'shoot first and ask questions later'", Castro added.
【「イラクにいるアメリカ人は完全に狂ってし、動くものすべてにおびえている。イラク人から虐待されるかも知れないとは思っていたが、アメリカ人に虐待されるなんて夢にも思っていなかったよ。だけどあれはアメリカ人ならではの態度だなと思わざるを得ないね。イギリス軍を見ているとつくづくそう思うよ。つまり“まずピストルをぶっぱなせ、尋問するのはそのあとだ”という態度なんだよ」――カストロ氏はそう言い足した。】

Castro, a veteran journalist, has had all his tapes and equipment returned to him, but not his jeep.
【カストロ氏はジャーナリスト経験が豊富なだけあって、没収されたテープや機材は取り戻すことができた。しかしジープは戻ってこなかった。】

When asked by Arab News what he intends to do next, he replied: "Return to Iraq as soon as possible to tell the truth to the world about what is happening there."
【アラブニューズ記者が彼にこれからどうするか訊ねたところ、こんな答えが返ったきた――「できるだけ早くイラクにもどって、そこで何が起きているか、真実を世界に伝えるつもりだ」。】

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