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(回答先: 恐ろしい大量虐殺シーンや! 投稿者 佐渡島 日時 2003 年 4 月 03 日 05:46:15)
近代史学が隆盛をきわめたかに見えていた日本にあって、バルトロメー・デ・ラス・カサス(1484-1566)の存在と営為への徹底的な無視はつい先頃まで続いていた。コロンブスの大航海から半世紀後の16世紀中葉、破壊されゆくインディアスの自然、殺戮されゆく先住民インディオを目の当たりにしつつ、ラス・カサスは、スペイン人がインディアス全域に残した「黒々とした爪あと」を弾劾する。その『簡略なる記述』に加えて、ヴェトナム戦争の只中に書かれたエンツェンスベルガーの迫真の評論「ラス・カサス あるいは未来への回顧」(田中克彦=訳)と、ラス・カサスおよび大西洋人たちの軌跡から、現代に生きる私たちが何を受け継ぐべきかを解明した訳者解説・年譜を収録した本書は、古典を真の意味で現代に生かす一書となった。
http://www.siri.co.jp/GENSENKAN/shop/selection.html
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