現在地 HOME > 掲示板 > 戦争30 > 218.html ★阿修羅♪ |
|
「ビールがうまい!!」
綿井健陽にとって1週間ぶりのビール。戦争が長期化するにつれ、バグダッドでは閉じていた市場の商店も営業再開。さっそくビールを買ったというわけだ。イラクはイスラム社会だが、ほかのアラブ諸国に比べ規制はゆるい。酒を売る店もちゃんとある。
ただ食べ物の方は、店先に並ぶ商品も乏しくなり、野菜などは倍近くに値上がりしている。ホテルのレストランなども営業は続いているものの、メニューが減り、食事は毎日ほとんど同じものの繰り返し。朝は卵とトースト、昼は羊の肉の入ったサンドイッチ、夜は鶏肉とパスタといった具合。それでも戦時下にあって、食べる物があるだけ幸せというもの。ちなみにサンドイッチはひとつ500ディナール(約20円)、ペプシコーラは250ディナール、露店のお茶は1杯50ディナールと安い。
アフガニスタン対テロ戦争のとき、ある民放の取材班は日本食を数百キロもヘリコプターで現地に運んだそうだが、ちょっとお笑い種である。現地に行けば現地のものを食べる、というのがアジアプレスのやり方。「日本食がなければ生きていけない」という人に戦争取材は向かない。戦地に日本食などあろうはずもないし、何ヶ月も酒もタバコも手に入らないことだってあるのだから。
(アジアプレス・インターナショナル代表 野中章弘)
http://headlines.yahoo.co.jp/specialfeature/2003/iraq/news/a20030402short.html