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(回答先: 仏外相「イラク戦争、米英を支持」nikkei.co.jp 投稿者 M 日時 2003 年 4 月 02 日 15:59:08)
ドビルパン仏外相の「仏はイラク戦争で米国と英国の側に立つ」と発言したことを、米英支持を明確に表明したと分析するのは勇み足であろう。
フランスに限らずドイツ・ロシア・中国のどの政治的指導者に対してでも、「イラクと米英のどちらを取るか?」と質問すれば、米英だと即座に素直な返事を貰えるだろう。
フランス・ドイツ・ロシア・中国のどこもが“国益”=経済権益を第一義的に考えているのは間違いないことである。
しかし、日本経済新聞社のように、「融和姿勢を強調、イラクの戦後復興で協調体制を敷く狙いがある」という見方は浅薄である。
フランス政府は、イラク侵略戦争の戦局が予断を許さないものであり米英が敗北する可能性すらあると分析しているはずである。
フランス・ドイツ・ロシア・中国のどこもが、イラクに期待できる経済権益よりも、米英との協調関係を通じて得られる経済権益のほうが大きいと判断しているのである。
日本経済新聞社のように、「イラクの戦後復興で協調体制を敷く狙いがある」というさもしい見方しかできないようでは、国際社会で切った張ったの外交を展開することはできないであろう。
フランスに限らず、ドイツ・ロシア・中国のどこもが、たとえ米英が「イラク侵略戦争」で米英が敗北しても、イラクとの関係よりも米英との関係を重視した政策をとるはずである。