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【カイロ=平野真一】米軍は7日、バグダッド中心部への本格攻撃を実施、フセイン・イラク大統領の執務室のある「共和国宮殿」など大統領宮殿3か所を制圧したが、大統領本人、息子のウダイ、クサイ両氏を始めとする政権首脳は所在不明のままだ。
大統領宮殿は開戦当初から米英軍の激しい空爆にさらされており、政権首脳は秘密地下施設などに潜伏している可能性が高いと見られる。だが、首都防衛の主力とされた共和国防衛隊が撃破されるなどイラク側の抵抗は弱まっており、戦闘遂行能力は著しく低下している。
一方、同国のサハフ情報相は7日午前、チグリス川をはさんで「共和国宮殿」の反対側に当たるパレスチナ・ホテル前で記者会見し、「敵を包囲、撃破した。市内に米軍などいない」と主張。さらに、記者団を同宮殿の北方約2キロにある情報省ビル前に案内してみせた。情報省、外務省などの建物は依然イラク側が掌握しており、周囲には共和国防衛隊や民兵が展開。国営テレビも放送を続けている。
国営テレビは4日夜、大統領がバグダッド市内を視察した模様を放映しており、大統領が「替え玉」でない限り、首都内か、そう遠くない場所にいると見られる。フセイン政権は80年代以来、主要施設に地下ごうを張り巡らしてきたと言われ、米英軍が開戦初日の3月20日に大統領殺害を狙って実施した空爆もこうした地下施設を標的にしたものだった。大統領は息子2人らとともに、こうした施設の1つに潜んでいる可能性が高いと見られる。
(2003/4/7/23:10 読売新聞 無断転載禁止)