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この掲示板では有名なのかもしれませんが、以下の本を紹介します。
「アメリカの国家犯罪全書」ウィリアム・ブルム著
増岡賢訳、作品社、定価2000円 2003年4月10日第1刷印刷、ISBN4-87893-545-6 C0031
アメリカの「模範的ジャーナリスト賞」を受賞したウィリアム・ブルムの力作です。引用した文献、新聞等もきちんと整理されています。
この本を読むと、私が今まで学んできたり、見聞してきた近代史・歴史観(特に1945年以後)は、根本から間違っていたのではないか?とぞっとしました。もう一度アメリカという国をきちんと捉えなおす作業が、今後、ものを考えたり、意見を言う場合、前提として必要なのではないかと思いました。大袈裟でなく、これからの世界は、アメリカの本当の姿を知っている人間とそうでない人間に別れるのではないのでしょうか?そして、その分断を越えて理解しあうことは、難しいのではないか?それほど、インパクトがある情報です。(アメリカの犯罪を知っている人には、なにを今さら」と嘲笑されることだと思いますが)
イラクに侵略戦争を続けている今だからこそ、必読の書だと思います。
本書より:1940年代から90年代の間に公式あるいは実質上、兵士達を実験台に使った驚くほど多岐にわたる政府のプログラムが行われてきたことが明らかにされた。核が爆発した場所に行進させ、パイロットをキノコ雲の中に送り込み、生物兵器や化学兵器の実験や放射能の実験に利用し、LSDで洗脳する行動変化実験に使い、朝鮮とベトナムで枯葉剤のダイオキシンにさらし....中略
この歴史の断片から得られる教訓は単純である。米国政府が自国兵士の健康や福祉を無視するのなら、そして米国という帝国の戦争を戦った悲惨な戦士たちが被っている苦しみと慢性的苦痛に米国指導者が何も感じないのなら、米国政府が外国の人々に配慮するなどと言えようか。そんなこと信じられるだろうか。まるで無理である。
アメリカのホームレスのうち三分の一が元兵士である。
(別段)
私がアメリカ合衆国大統領だとしたら、米国に対するテロ組織を数日のうちに止めることができる。しかも永遠に。まず、アメリカの犠牲になったすべとの寡婦や寡夫、孤児達に、また拷問を受け貧困に突き落とされた人々に、そして何百万もの犠牲者たちに、謝罪する。(中略)
軍事予算を少なくとも90%カットし、それによるあまった予算を犠牲者の賠償にあてる。充分な資金が利用できるだろう。米国年間予算の3300億ドルがあれば、イエス・キリストが生誕してから現在までの毎時間、一時間あたり1万8000ドル以上を使うことが出来るのである。
ホワイトハウスで最初3日間に私は以上のことを行うだろう。4日目に私は暗殺されるだろう。