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米軍とクルド人組織は、対イラク戦争にとどまらず、ウサマ・ビンラディン氏の組織「アルカイダ」との関係がとりざたされるクルド人自治区南部に拠点を持つイスラム過激派組織「アンサール・イスラム」の壊滅に向けた連携作戦を展開している。
自治区内の東部ハラブシャ周辺で展開されているアンサール掃討作戦は3月20日のイラク戦争開戦後、米軍の空爆を激化させ、少なくとも45人を殺害したとされる。
AFP通信によると、約8000人のクルド愛国同盟(PUK)部隊が28日朝、作戦に参加し、数十人の米特殊部隊員が支援したという。
愛国同盟関係者の話では、今回の攻撃でアンサールの戦闘員60人以上を殺害し、残る戦闘員らは近くの山間部に逃げ、アンサール側が支配していた数カ所の村が「解放」されたという。
アンサールは昨年9月時点で、ハラブジャの北東約20キロの村ビヤラを中心とする地域を支配し、戦闘員は約700人にのぼるとみられる。このうち70〜80人はイラクやサウジアラビア、ヨルダンなどのアラブ人で構成される。その多くはアフガニスタンの旧タリバン政権下で戦闘体験を積み、その後、アンサールに身を寄せたとみられる。
英国際戦略研究所などによると、「アンサール・イスラム」は「イスラムの支援者」の意味。母体は、湾岸戦争(91年)後にハラブジャなどで発足したクルド人のイスラム組織だ。ビンラディン氏を信奉する一団が分派し、01年に設立を宣言したという。
世俗主義的な愛国同盟とクルド民主党(KDP)は、イスラム原理主義色が強いアンサールと鋭く対立する。また、愛国同盟はアンサールがイランから軍事的な支援を受けていると批判している。だが、アンサール側はアルカイダとの関係を否定。専門家の中にも世俗主義のフセイン政権との関係を疑問視する声もある。 【樋口直樹】
[毎日新聞4月1日] ( 2003-04-01-18:33 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030402k0000m030027000c.html