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【カイロ31日共同】米英軍の空爆で負傷者が続出し深刻な食料不足になっているイラクに、敵対国のクウェートなどが同じアラブ人同胞への同情から薬品や食料を緊急搬送、本格的な支援の手を差し伸べている。米軍に基地を提供しイラク攻撃の拠点となっているクウェートが「アラブ諸国で最大支援国」(アラブ関係筋)となっているのも皮肉だ。
クウェートからの貨物船が三月二十八日、南部ウムカスル港に到着、第一陣として食料品五百トンと飲料水百万リットルが水揚げされた。さらにイラクとクウェートの国境サフワンにはクウェートからの二回目の陸路支援となる三万八千食分がトラック九台で運び込まれた。
ヨルダンはイラクとの過去十二年における密接な関係を解消、イラクの外交官をアラブとして開戦後初めて国外追放したが、国民の同情心は高まっており、薬品を満載したトラック十台が二十九日イラク入り。地元スタッフが残るだけのアンマンのイラク大使館には、寄付金を受け付ける窓口も設けられた。
支援は血だらけで病院に運ばれるイラク人や包帯をまいた痛々しい子どもたちの姿をテレビで見て、いてもたってもいられない気持ちからのもので、赤新月社による緊急支援キャンペーンはアラブ全域に及んでいる。
世界食糧計画(WFP)は二十八日、イラクでは人口の六割が食料配給に依存、五月までには備蓄が枯渇するとみており、とりあえずの食料支援として十三億ドルの資金が必要と発表した。
(了) 03/31
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq2/