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【ワシントン30日共同=小片格也】AP通信が三十日伝えたところによると、イラク中部に進出した米陸軍第一○一空挺(くうてい)師団は首都バグダッド南方約百六十キロにあるイラクの拠点都市ナジャフを包囲した。マイヤーズ米統合参謀本部議長は三十日、地上部隊による首都攻略の時期は慎重に判断する方針を表明した。
同議長は米CBSテレビに対し、首都南方に展開するイラクの共和国防衛隊「メディナ師団」の戦力を半減させたと言明。米英軍は当面、首都防衛の精鋭部隊である共和国防衛隊の空爆による弱体化と補給線の安全確保に全力を挙げる方針。米英軍は三十日夜から三十一日未明にかけ、バグダッドに断続的な空爆を実施した。
ナジャフ包囲はAP通信が第一○一空挺師団将校の話として伝えた。同市はイスラム教シーア派の聖地として知られる人口約三十万人の古都で住宅が密集している。米軍が住民や米兵の犠牲覚悟で市内に突入するかどうかは不明だが、米軍は市内に通じる道路を封鎖、停止命令に従わずに検問所に近づく車両には発砲を許可したという。
またカタールの衛星テレビ局アルジャジーラは三十一日未明、バグダッドの情報省ビル付近にミサイルが着弾したと報道。米軍当局も情報省を目標に巡航ミサイルを発射したことを確認した。同市中心部では激しい火災が起きた。
マイヤーズ議長は三十日放送の米NBCテレビに出演し、首都攻略戦の開始時期について「準備が整うまでは何もしない」とする一方、米英軍がイラク全土の四割を支配したと述べ、作戦は計画通りに進行していると繰り返した。
首都攻略について、ブッシュ米大統領は二十九日の国家安全保障会議で首都攻略作戦を計画通り進めるとの意向を強調した。しかし、実際は共和国防衛隊やフセイン大統領直属の民兵組織サダム・フェダイーン(サダム挺身=ていしん=隊)の壊滅、補給線の安全確保などをにらんだ上で、作戦開始時期を判断するとみられる。
(了) 03/31
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq2/