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【ワシントン=伊藤俊行】ブッシュ米大統領は米東部時間で29日、メリーランド州キャンプデービッドで、ライス大統領補佐官(国家安全保障担当)らとともにテレビ電話を通じた戦時閣議に臨み、全体の作戦計画不変を確認する一方、バグダッド攻略の時期に関し、増派部隊到着まで数週間待つことも視野に入れる方針を決めた。
米英軍は当面空爆などでイラク戦力をたたく戦術で、イラク時間の29日から30日にかけても、首都や主要都市に大規模空爆を行った。
戦時閣議の協議結果は未発表だが、30日付の米紙ワシントン・ポストによると、ブッシュ大統領は、作戦計画に変更なしとするラムズフェルド国防長官らの主張を支持する一方、増派部隊到着も視野に入れることになった。
米政府・軍首脳の間では、首都攻略の開始について、ラムズフェルド長官らが「休まず攻める」とするのに対し、現地指揮官ら制服組は「増派到着待ち」として、意見対立が伝えられた。29日の協議は表向きは同長官を支持しながら、「戦術、時期は現地の判断にまかせる」(フライシャー大統領報道官)と含みを持たせ、〈1〉現部隊で決戦〈2〉増派到着まで待機――の両にらみで臨むことを示唆した。
米政府は、10万―12万増派を決めているが、増派部隊が現地で臨戦態勢になるのは、最短で4月10日ごろとされる。
ロイター通信は30日、イラク現地展開中の米軍情報として、複数の部隊が「数週間の待機を命じられた」と伝えた。同通信は、兵士たちがざんごう掘りや、野営地周辺の地雷設置など、待機をにらんだ作業に乗り出したことを伝えた。
フランクス米中央軍司令官は30日の会見で、「いつ戦争が終わるかは分からない」と述べて、首都攻略時期など、今後の地上戦の見通しについて明言を避けた。
◆断続的に大規模空爆続行◆
【アッサイリヤ米軍基地(カタール)=加藤賢治】米英軍はイラク時間で29日夜から30日午後にかけ、大統領宮殿などバグダッド市内各所の政府・軍施設を主標的に、昼夜問わず断続的に大規模空爆を実施した。
米英地上軍は、最前線カルバラ周辺からクウェート国境まで約400キロに延びた補給線の随所で、イラク側と交戦した。
南部バスラをめぐる攻防では、英軍はイラク側指揮官1人を捕虜にし、イラク側非正規軍と交戦した。
(2003/3/31/02:06 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030330it13.htm