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アーネット記者「米国の戦争計画は失敗」 イラク国営テレビで
2003.03.31
Web posted at: 11:33 JST
- CNN
バグダッド(CNN) 1990年の湾岸戦争時にCNNのバグダッド特派員として活躍したピーター・アーネット記者が、30日に放送されたイラク国営テレビとのインタビューで、「米国の戦争計画はイラク軍の決意を甘く見ていた。第1段階は失敗だ」と話した。アーネット記者は現在、米NBCニュースとナショナル・ジオグラフィック・テレビの特約記者として、バグダッド入りしている。
アーネット記者はイラク国営テレビの取材に対し、「イラクの抵抗を受けて、米国の戦争計画の第1段階は失敗した。今は別の計画策定にとりかかっている。米国の作戦決定者たちは明らかに、イラク軍の決意のほどを甘く見ていた」と話した。
アーネット記者はさらに、「戦争の遂行状況について米国内の反対勢力がブッシュ大統領にとって大きな問題となりつつある」と指摘。「イラク国民のことを心配しているとブッシュ大統領が語る一方で、イラク国民が大量に死に続けるようでは、米国のイラク政策は重大な局面にさらされることになる」と話した。
アーネット記者はさらに、イラク人のキャスターに対し、バグダッドで民間人の被害については米国でも報道されていると説明。自分の報道も「イラク軍や政府の決意の強さ、国のために戦う決意の強さを米国人に伝える」ことを目的にすると話した。
またアーネット記者は、自分やほかの報道関係者に「与えられている自由に感謝している」と述べた。しかしイラク政府はCNNのバグダッド取材陣を国外追放したほか、米ニュースデー紙の記者2人を監禁しているとされている。
アーネット記者はさらに、「12年前からここに来ているが、イラクの人々や情報省から常に礼儀正しく扱われ、協力してもらっている」とイラク政府に感謝。バグダッドの状況についても「明らかにこの町は統制がとれており、市民は政府の求める規律と抑制に従っている。イラクの友人たちによると、米英の攻撃によって、対抗心と愛国心が人々の間で高まっているそうだ」とも話している。
このインタビューの放送を受けて、NBCニュースはアーネット記者を擁護する声明を発表。イラク国営テレビの取材に応じたのは、アーネット氏の記者としての「職業上の礼儀」によるものとしたほか、同氏の発言は「あくまで解説としての性格のもので、それ以外の何事をも意図していない」と、米軍を批判しイラク側を奮い立たせるともとられかねないアーネット氏の発言を擁護した。
アーネット記者はベトナム戦争報道でピュリツァー賞を得るなど数々の戦争・紛争を取材した後、湾岸戦争時にはバグダッドからの生中継で活躍し、CNNの看板記者となった。しかしその後、ベトナム戦争中に米軍がサリンを使用したとするCNNの誤報問題について責任を問われ、1999年にCNNを辞職している。
http://www.cnn.co.jp/top/K2003033100443.html