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(回答先: サウジ領内に米ミサイル着弾 (!) 産経新聞 投稿者 マルハナバチ 日時 2003 年 3 月 29 日 23:30:32)
イラクの首都バグダッドをめざして北上する米英地上部隊は物資補給に苦しんでいる模様で、ロイター通信は29日、米軍が進撃を4〜6日間停止する命令を出したと報じた。29日にはイラク中部のナジャフ近郊で米軍に対する初の自爆攻撃が行われ、米兵4人の死亡が伝えられるなど、米英軍はイラク側のゲリラ攻撃に悩んでいる。また、米中東軍は同日、サウジアラビア側の抗議を受けて、同国上空を通過するトマホーク巡航ミサイルの発射を中止したことを明らかにした。サハフ・イラク情報相は、28日夜からの米英軍の空爆で、イラク側の民間人140人が死亡したと語った。
【アッサイリヤ基地(カタール)田中洋之】米軍当局者は29日、米地上部隊のバグダッドへの進撃を4〜6日間停止する命令が28日に下されたことを明らかにした。ロイター通信などが伝えた。米部隊はバグダッド南方約80キロにまで迫っているが、イラク軍のゲリラ攻撃や悪天候などで、十分な補給が難しくなったものとみられる。米軍の先陣部隊とクウェートを結ぶ補給路は約500キロに及んでいる。
これに対し米中東軍のレニュアート作戦部長は29日の会見で「戦場に停止はない」と述べ、一部部隊が待機状態にあっても攻撃は予定通り進んでいることを強調した。
現地からの情報によると、バグダッド南方のナジャフやナシリヤ、サマワに展開している米地上部隊では食料や燃料などが不足。兵士の食事が1日3回から1回に減らされたり、燃料節約のため装甲車などの使用が制限されているという。
米軍は現在、陸路で前線に物資を補給しているが、イラク軍の妨害を避けるため、ナジャフ近郊の砂漠地帯に輸送機が発着できる滑走路を整備して空路での物資補給に切り替える方針だ。空爆は従来通り行われる。
ロイター通信によると、米国防総省当局者は29日、物資補給路の安全強化のため、南部ナシリヤ近郊の飛行場に米陸軍第82空てい師団の部隊が到着したと語った。
一方、ナジャフ近郊では29日、タクシーの運転手が米第3歩兵師団の兵士らに手を振って助けを求め、兵士らが駆け寄ったところタクシーが爆発、米兵4人が死亡したという。イラク戦争の開始以来、米英軍に対する自爆攻撃が確認されたのは初めて。イラク側報道によると、自爆攻撃で死亡したのはイラク軍下士官で、フセイン大統領から勲章を授与された。
また、中東軍司令部は、イラク南部のバスラでバース党員ら約200人が集まっていたビルを28日夜に空爆したと発表。バグダッド近郊では29日、米軍ヘリコプター部隊がイラクの共和国防衛隊を攻撃し、少なくとも50人を殺害したという。
さらに中東軍当局者は、イラクに向けて発射された複数のトマホーク・ミサイルがサウジ領内に落下したことを明らかにし、サウジ政府の抗議により、同国上空を通るトマホーク発射を中止したと語った。
【アンマン竹之内満】イラクのサハフ情報相は29日の会見で、28日夜からの米英軍の空爆で、イラクの民間人140人が死亡、351人が負傷したことを明らかにした。
情報相は、米英軍が多数の小爆弾をばらまくクラスター(集束)爆弾を使用したことを指摘した。空爆ではバグダッドで68人、ナジャフで35人、カルバラで6人などの死者が出たという。
各国記者団が集まるバグダッドのイラク情報省ビルも29日未明に爆撃を受け、建物の上層部が損壊した。死傷者の有無は明らかでない。ロイター通信によると、中東軍は巡航ミサイルで情報省を攻撃したことを認めた。
【ワシントン中島哲夫】29日付の米紙ワシントン・ポストは、イラク戦争の開戦後に米国の複数の秘密工作チームがバグダッドなど都市部に潜入し、要人暗殺や爆破活動を行っていると報じた。活動内容を知る当局者の話として伝えた。
同紙によると、これらのチームは米中央情報局(CIA)の準軍事部門や米軍特殊部隊のメンバーで構成され、標的はフセイン大統領の側近グループに属する政権党バース党の幹部や大統領警護隊の司令官らだという。
[毎日新聞3月30日] ( 2003-03-30-01:37 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030330k0000m030128001c.html