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完全勝利以外受け入れない フセイン政権の支配は一部
【ワシントン28日共同】ブッシュ米大統領は二十八日、イラク戦争について「完全な勝利以外は受け入れない」と述べ、停戦や交渉を一切受け入れない姿勢を明確にした。また「全土をテロの恐怖で支配したフセイン政権は、もはや国土のほんの一部しか統制していない」と述べ、米英軍の攻撃が順調に進んでいることを強調した。
ホワイトハウスで開かれた退役軍人の会合での演説で語った。
大統領は「(米英軍)部隊は着実に前進し、バグダッドに近づきつつある。敵軍に深刻な打撃を与えている」と成果を強調。「現在の激しい戦いはさらなる勇気と犠牲を必要とするだろう」と述べ、今後も米英軍側に死傷者が増えるとの見方を示した。
大統領はまた「われわれは国連の要求を実行している」と述べ、攻撃が過去の国連決議に基づいていると強調した。
またイラク側が、捕虜を処刑したり、戦うことを拒否したイラク人を殺害していると批判。米国は戦争犯罪を「許さない」と述べ、「戦争犯罪を犯した者は容赦なく追及され、厳しく罰せられる」と警告した。
大統領は演説に先立ち、スペインのアスナール首相と電話会談、イラク問題について協議した。
(了) 03/29
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq2/news/0329-362.html