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米英軍は今後、バグダッドの軍事的な包囲網づくりを進め、首都の孤立化をめざすことが27日、ラムズフェルド米国防長官の議会証言で分かった。これに関連して米政府筋は、首都の包囲後に、市内に潜入させた工作員を使って民衆蜂起などの撹乱(かくらん)を狙うことを示唆した。こうした作戦が長期にわたる可能性があるため、米軍は地上軍の大幅な増派を決めたとみられる。
ラムズフェルド長官の27日の議会証言などによると、バグダッド攻略の流れは(1)首都郊外の共和国防衛隊の一部を撃破(2)首都を包囲(3)反体制派市民の蜂起などを期待(4)フセイン政権の崩壊を促す――となる模様だ。
イラク側は「米英軍があと5〜10日以内に首都を包囲する」(27日のジャブリ国防相の記者会見)とみており、米英軍の南部の補給線への側面攻撃を続けながら、首都の市民を「人間の盾」にした市街戦に持ち込む構えと見られる。
米英軍は市街地での短期戦には踏み切らず、抑圧されてきた住民層の蜂起になお期待をかけ、それを見定めた上で地上部隊を投入する方針のようだ。米政府筋によると、バグダッド市内には、すでに米中央情報局(CIA)などから数百人の工作員が潜入しており、テコ入れを強めるという。
ブッシュ米大統領、ブレア英首相は27日の共同記者会見で、戦争の長期化の可能性を示唆。米軍は約10万〜12万人の増派を決めたが、こうした動きは、首都での短期決戦を避けることも想定した態勢固めとみられる。
しかし、南部バスラなどでは、米英軍が期待していた地元市民の大規模な蜂起は起きていない。首都では、治安維持にもあたる共和国特別防衛隊などが市民に厳格な監視を続けるのは確実だ。工作員の活動が成果を出すかどうかが不透明なことも、米英軍は考慮せざるを得ないようだ。
(03/29 03:07)
http://www.asahi.com/international/update/0329/003.html