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<イラク戦争>トルコで嫌米感情広がる 国民9割が「反対」
【ディヤルバクル(トルコ南東部)山科武司】トルコで、米国批判が強まり、国民の間の嫌米感情が急速に広がっている。国民の9割が戦争に反対しているほか、イラク北部派兵問題でも、米国へのいらだちや反発が沸き起こっている。
トルコの有力紙「ミリエット」「ヒュリエット」の両紙は27日朝刊で、26日にミサイル攻撃を受けたバグダッドの市場の惨状を1面写真付きで大きく報道し、「(誤爆で市民多数が死傷した)コソボの悲劇を再現」「愚かなミサイル」と、厳しい批判を展開した。
また国営TRT放送も連日、政府機関研究者や軍退役将軍を解説者として登場させ、「米軍は作戦を誤った」「戦争は長引く」などと米軍批判を繰り返えさせ、その一方で、フセイン・イラク大統領の戦略に高い評価を与えた。
また、クルド人自治地区へのトルコ軍の侵攻が米政府の圧力で阻止されたことに府批判が高まっている。トルコの著名テレビ記者、メフメット・アリ・ビラッド氏は「参加すべき戦争に加わらず、我が国は多くを失った」と発言。トルコの政治事情に詳しいレイハン・ヤルチンダッグ弁護士も「米国とトルコの直接の亀裂はクルド進攻問題だ。意思を通せなかったトルコが戦争批判の形で米国を責め始めた」と指摘する。
イスタンブールでは、開戦後初めて数千人規模のデモ行われ、公務員組合(40万人加盟)も4〜7時間の時限ストを行った。
ディヤルバクルに帰省中の大学2年生、シィナン・ギュネンさん(20)は日に2〜3時間はイラク戦争のニュースを見ている。建築学を専攻し、将来は渡米したいと考えていたが、戦争で気持ちが揺れている。
「なぜ米国はイラクを占領するのか。サダム(大統領)の排除ではない意図を感じる。被害を受けるのは市民だ。米国に怒りを感じている」と顔をしかめた。「『アメリカが好きだ』という友人は1人もいない。世界中の誰も好きな人はいないと思う」と話す。
20年以上、タンクローリーの運転手としてイラクとトルコを往復し、身近にイラク人と接してきたメフメト・レズミ・アルタンさん(62)は、「爆撃で女、子どもまでも殺すブッシュ(米大統領)のやり方は許せない。正義の戦争とは認めない」と怒る。今ではテレビの空爆シーンも見たくないという。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030329-00000026-mai-int