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「イラクに米規格の携帯電話網を」――。米下院のダレル・アイサ議員はイラク戦争後の復興事業に絡み、携帯電話網に米クアルコムの「CDMA」規格を採用するよう求める法案を提出した。欧州規格「GSM」に傾く米国際開発庁(USAID)に再考を促すのが狙い。ただ米主導の復興計画には海外の批判が高まっており、同法案も欧州の反発を浴びそうだ。
法案は米国防総省とUSAIDが復興事業の一環として携帯電話関連の契約をする際に「CDMA」の採用を条件付け、他の契約についても米企業優先を求めている。
同議員の選挙区に近いサンディエゴに本社を置くクアルコムは歓迎の意向。ただ欧州や中東諸国では「GSM」が普及しており、業界からは早くも「互換性のない『CDMA』の採用はイラク国民の利便性を損なう」(業界アナリスト)と批判の声が上がっている。(ロサンゼルス=長尾弘嗣) (11:08)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20030328AT2M2800X28032003.html