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初の情報収集衛星打ち上げ成功
2003 年 3月 28日
YOMIURI ONLINE
情報収集衛星を搭載し打ち上げられた「H2A」5号機(種子島宇宙センターで)北朝鮮の軍事施設や核開発を監視するわが国初の情報収集衛星2基を搭載した大型ロケットH2A5号機が28日午前10時27分、鹿児島県の宇宙開発事業団種子島宇宙センターから打ち上げられた。衛星も無事に軌道へ投入し、H2A打ち上げは、2001年8月の1号機から5機連続の成功となった。
イラク戦争の激化や北朝鮮の反発を背景に、センターの周辺で陸と海、空から厳重な警戒態勢が敷かれる中、全長57メートル、重さ348トンのロケットは前日深夜、発射地点に姿を見せた。衛星は2基で計4トンに達するため、第1段に4本の固体補助ロケットを取り付けて推力を増強。秒読みの後、爆音とともに白煙を上げながら晴天の太平洋上空へと飛び去った。
第1段、第2段のエンジン燃焼と切り離しに続き約15分後と約24分には衛星2基を次々に分離。南極と北極の上空を周回する高度400―600キロ・メートルの極軌道に投入した。
うち1基は精密画像を撮る光学衛星。もう1基は夜間や悪天候でも撮影ができるレーダー衛星。今年8月にはさらに2基を打ち上げる予定で、今回の2基と合わせて計4基で運用し、日本周辺の情報を宇宙から収集する。データは、茨城県北浦町と北海道苫小牧市、鹿児島県阿久根市の受信局で受け、東京の内閣衛星情報センターで解析する。
H2Aは8月に、気象衛星「ひまわり」の後継機の打ち上げも予定。2005年度までに計6機の打ち上げを計画している。今回の打ち上げ成功で、事業団や日本の宇宙産業界が切望している商業衛星打ち上げの国際市場参入に向け、信頼性が一段と高まった。
宇宙センター周辺は、この日朝からものものしい雰囲気に包まれた。鹿児島県警と海上保安庁は約400人を動員。センター入り口や発射台に通じる道路には検問所が設けられ、通過車を機動隊がチェックした。センター内は警察、警備員の車が巡回し、海上からは海上保安庁の巡視船5隻が周辺を警戒した。