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米英軍はイラク時間で25日から26日にかけ、イラク全土を空爆し、特に北部の要衝モスルに、過去最大級の空爆を行った。北部への空爆強化は、米英軍が北部戦線構築に着手したもので、南部からバグダッドを2方向で挟撃するのに加え、北部でフセイン政権中枢の退路を断つ戦略と見られる。
バグダッド空爆では、26日、住宅地に被弾し多数の民間人死者が出たとの報道がある。バグダッドに向けた進軍は、26日、現地の猛烈な砂嵐で停滞を余儀なくされている。
【アッサイリヤ米軍基地(カタール)=加藤賢治】米英軍の空爆は、25日から26日にかけて、バグダッドのほか、北部モスル、クルド人自治区の主要都市チャムチャマルなどにも、イラク軍部隊を主標的に行われた。
米CBSテレビは、バグダッド市内の国営テレビ局空爆では、米空軍が「E爆弾」と呼ばれる電磁波利用の最新兵器を使ったと伝えた。この爆弾は強力な電磁波を発生させることで通信機器をまひさせるもので、同テレビ局は数時間にわたり放送不能になった後、微弱電波による放送を再開したという。
一方北部の空爆は、開戦以来最大規模と伝えられた。北部戦線に関しては、トルコが自国領土内からの米軍のイラク進攻を認めていないため、当初構想より大幅に構築が遅れていた。米軍はすでに、北部のクルド人自治区に特殊部隊を潜伏させている。
イラクでは、26日も砂嵐が吹き荒れ、バグダッドの視界はかなり悪くなった。米軍の一部部隊は、砂嵐で出撃を見合わせている。
南部から北上する地上軍部隊も停滞の情勢だが、米英軍は25日までに当初構想以上に早く進軍しており、空軍力の支援で補給部隊の大挙北上に努め、首都攻略に向け増強を続ける。
(2003/3/26/22:27 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030326it13.htm