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【バグダッド26日共同】イラクの首都バグダッドで二十六日午後(日本時間同日夜)、米英軍の空爆により住宅地区が大きな被害を受け、イラク情報省によると、一般市民少なくとも十五人が死亡、三十人が負傷した。誤爆とみられるが、イラク戦争でこれだけの規模の民間人の犠牲者が一度に出たのは開戦後初めて。反戦の国際世論が一層盛り上がるのは必至で、民間人の被害を最小限に抑えられると主張してきた米英両政府にとって、大きな痛手になりそうだ。
情報省などによると、巡航ミサイル二発がバグダッド北部の市場の近くに撃ち込まれたとみられる。
一方、米地上軍部隊は二十五日(日本時間二十六日午前)、首都の南方約百六十キロのナジャフ近くでイラク軍と開戦以来、最大の戦闘を展開した。米CNNテレビによると、イラク軍の百五十−二百人が死亡。南部の都市バスラでは住民蜂起があった。
米英軍はバスラなどでゲリラ戦による根強い抵抗を続けるイラク軍を排除する作戦を強化する方針を決めた。首都攻略を控えた最前線部隊の補給線確保などに不安があるため、南部制圧に重点を置く必要が生じた。砂嵐の影響もあり米英軍の進撃のペースは落ちており、当初想定された早期の首都攻略は困難な情勢となった。
ナジャフ付近で交戦したのは、砂嵐の中を進撃中の米陸軍第三歩兵師団の第七機甲連隊で、イラク側のロケット砲撃を受けた。米側に死者はなかった。
米英軍は二十六日も首都周辺を守る精鋭部隊、共和国防衛隊への空爆を続けたほか、バグダッドのイラク国営テレビ付近を爆撃。同テレビの放送が中断したため、米CBSテレビは米軍がマイクロ波照射弾(電磁波爆弾)を初めて投下したと伝えたが、確認はされていない。
バスラでは二十五日、フセイン政権に対する住民蜂起が発生。英軍部隊が、鎮圧を図るイラク治安部隊拠点を砲撃して支援したが、蜂起は沈静化に向かった。
ラムズフェルド米国防長官は同日の記者会見で、イラク軍の化学兵器使用の可能性について、米英軍が「バグダッドに接近すればするほど可能性は高まる」と述べ、首都攻防戦で、イラク軍が化学兵器を使用する危険性に言及した。
(了) 03/26
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq2/