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イラク南部の戦闘が激化する一方で、バグダッドは米軍による空爆が連日のように続いている。朝日新聞が国際電話で市民に聞いた話によると、病院や民家も被害を受け、街中は救急車が行き交う。イラク北部でも空爆は続く。死傷者は日ごとに増えているようだ。
■病院
「もう安全な所はどこにもない。建物や車も壊されているが、重大なのは多くの市民が傷つき、殺されていることだ」
バグダッド中心部に住む元装飾品商リヤード・アマーンさん(58)は25日夜(日本時間26日未明)、証言した。「誤爆、誤爆、誤爆ばかりだ」と民間施設への爆撃を非難した。
アマーンさんの話では、24日、自宅近くで8棟の民家が爆撃され、死傷者が出た。現場は公立のヤルモーク総合病院のすぐ近く。「爆風で病院の窓ガラスはすべて割れた」。入院患者らもガラスの破片で負傷したのを目撃したという。
「爆撃された民家に住んでいたのは、多くが老人や女性、子供だった。辺りでは救急車のサイレンが長い間鳴り続いていた」と話す。
広島の原爆の話をした。「日本が58年前に受けた苦しみを想像し、今アメリカがイラクにしようとしていることを考えてほしい」
■口笛で挑発
「米軍機は増え続けている。今日の空は道路のようだ。自動車の往来のように戦闘機が行ったり来たりしている」
住宅地に住む中学校の女性教師モナさんは語った。周辺では2日ほど前から民兵が塹壕(ざんごう)を作って守りを固めているという。
武装兵のため食べ物や紅茶を運ぶのが日課。
大統領宮殿から約20キロ。女性公務員ハワラさん(38)は毎日、明け方の礼拝後に町中にあるキャンプ場に行く。爆音が頭上を越える時、女性たちはいっせいに口笛を鳴らして挑発するという。
■北部
バグダッドから北へ約300キロのイラク第3の都市モスル。
「空爆で止まった電話がようやく復旧した」。中心部に住む男性弁護士カマールさん(35)は疲れた声で話した。数日間にわたって断続的に空爆があり、町の高い建物の多くが倒壊した。
でも商店は開き、食料は並んでいる。レストランの男性従業員ハイダルさん(28)は「米軍に備えて市民は銃を手にしている」と言った。
(03/26 12:24)