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http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030326k0000e030020002c.html
2003年03月26日
IAEA:
米の「イラクのウラン輸入文書」は偽造 高官が明示
【ウィーン福井聡】国際原子力機関(IAEA)高官は25日、米国が主張する「イラクがニジェールからウラン500トンを輸入しようとした」とする証拠文書について、「(同機関の)数時間の調査で偽造と判明した」と明らかにし、「イラクの核開発計画の再開は確認されていない」との立場を確認した。
ロイター通信によると、IAEAのイラク核査察チームのボット団長(フランス人)は仏語で書かれた同文書を入手後、(1)既に4年前から無効となっている旧憲法の権限下での大統領からの手紙の形となっていた(2)大統領の署名が明らかに偽物と分かる(3)「00年10月からのウラン輸入」とする文書にある署名の外相は89年に退任した外相のものだった(4)文書の用紙は現存しない99年以前の「最高軍事評議会」の題字を使っていた−−などの疑問点を数時間で発見した。
その後、米国人を含む専門家による裏付け調査の結果、偽造文書と断定したという。
IAEAは米英両国にイラクのニジェールからのウラン輸入での他の証拠を求めたが返答はなく、エルバラダイ事務局長は3月初め、国連安保理で「ニジェールからの輸入の証拠は偽物で、過去3カ月の査察の結果、イラクが核開発計画を再開した証拠は見当たらなかった」と報告した。
これに対し、チェイニー米副大統領は先週も、「我々はフセイン大統領が間違いなく核兵器を得ようとしたことを知っており、核兵器開発計画を再開したと信じている」と述べ、エルバラダイ報告を批判している。
[毎日新聞3月26日] ( 2003-03-26-10:24 )