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10年間にわたるわれわれの戦争のなかでは、
戦略的防御の問題について、2種類の傾向がしばしばうまれた。
一つは敵をみくびることであり、もう一つは敵におびえることである。
毛沢東『中国革命の戦略問題』
発行・1972年中国国際書店
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ラムズフェルド国防長官は、情報技術(IT)化やスピードを重視する「変革」路線を
掲げて国防総省を動かしている。今回の作戦計画を立てる祭も、フランクス中央司令官が当初、
湾岸戦争(米軍54万人)並みの兵力を投入する原案を持ってきたのを「創造性に欠ける」と突き
返した、と伝えられる。
そこでは陸軍出身で制服組トップの統合参謀本部長だったパウェル国務長官への、ラムズフェ
ルド氏の微妙な対抗意識もちらつく。
パウェル氏は統合参謀議長時代に、ベトナムで米軍が泥沼にはまった教訓をふまえ、米国が
海外で武力行使をしなければならない時には満を持して圧倒的な軍事力で臨む、という「パウエ
ェル・ドクトリン」を定めた。
ところが今回は、「身軽で素早い」新しい米軍を提唱するラムズフェルド氏の影響化の下で、湾
岸戦争の半分以下の兵力(同約24万人)で、クウェートより広いイラク全土で戦うことになった。
朝日新聞【ワシントン=梅原季哉】2003・3・25
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タリバーンとの連合を表明したヘクマティアル元首相派は今年2月、米軍基地への攻撃など「聖
戦の成果」を書き連ねた4ページの声明文をパキスタンの報道機関に送りつけた。パキスタンで
アフガン問題を取材するネーション紙のシャミン・シャヒド記者は指摘する。
「戦線は完全にゲリラ戦に移行している。武装勢力が村人に紛れ込み、村人も支援している点は
ベトナム戦争と似ている。アフガンに侵攻したソ連軍も最初はほとんど全土を手中に収めたが、
10年後に敗退した。戦争はそう簡単には終わらない」
朝日新聞【スピンボルダック(アフガニスタン南部)=武石英史郎】2003・3・25
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海兵隊員たちは、仲間の被害が伝えられるにつれて一時的にパニック状態になった。
血相を変えて記者に走り寄り、「衛星電話でインターネットを調べてくれ。隊員が捕虜になって殺された
らしい」と乱れ飛ぶ情報の確認を頼んでくる隊員もいた。
イラクへの侵攻以来、順調な進撃を続けていた米軍が、23日から24日にかけて南部の拠点ナーシリヤ
で思わぬ手痛い打撃を受けた。イラク側との激しい戦闘で海兵隊は50人もの死傷者を出し、隊員の間に
激しい動揺が広がっている。
朝日新聞【ナーシリヤ(イラク南部)近郊=野嶋剛】2003・3・25
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そこは砂漠の真ん中。二キロ・メートル四方の土塁の内側に、三百メートルの間隔でテント村がぽつぽつ
と立っていた。
「集合地点がわからなくなったら、星条旗を目印に戻ってきてほしい」。
案内役の大尉が言う。現にキャンプ内の食堂に向かい、砂嵐で道に迷った兵もいるという。
開戦の半日前に訪れた米陸軍第101空挺団師団のキャンプ・ペンシルベニアには、荒涼とした光景が
広がっていた。
このクウェート北部のキャンプで23日未明、米兵が上官のテントに手榴弾を投げ込む事件があった。
「キャンプ生活でのストレスからか」。公式には「原因は調査中」としか言わない米軍幹部の間で、こんな
説がささやかれている。
兵士たちは80センチ間隔で並んだ簡易ベットで眠り、酒とセックスはご法度だ。
唯一のプライバシー空間であるトイレ個室には、ありとあらゆる繰り言が落書きされていた。
数日に1度シャワーを浴びても、すぐ砂が体にはりついてくる。米英軍のハイテク度が注目を浴びるイラク
戦争だが、兵士の生活はとことん”砂臭い”。
豊かさになじんだ若者には、耐え難いのかもしれない。
読売新聞【クウェート=貞広高志】2003・3・24
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中東イスラム諸国のど真ん中のイラクへミサイルを撃ち込めば、銃を執って一斉に蜂起する民衆がいる。
広瀬隆【世界金融戦争-謀略うずまくウォール街】2002年11月発行=NHK出版
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●この戦争はつまり侵略軍が撤退するまで10年間継続される。
第1の柱=イラク戦線
第2の柱=アフガニスタン戦線
いずれも帝国軍に対するゲリラ・パルチザン戦争
そこでは穏健イスラム世界共同体のジハード宣言により抵抗は形成されている。
第3の柱=帝国内での911真相解明が今後10年間にわたり継続される。
帝国と世界個人の持久戦としてすでに開始されている。
侵略軍「衝撃と恐怖」には戦略的防御が欠落している。
これを戦略なしの戦術戦争という。
おそらく侵略軍はトム・クランシー小説と砂嵐の落差にレーガンの起源を発見するであろう。
「自分は何処からきて、何処へ行くのか?」戦場と磁場。
侵略軍兵士の自己存在の問いにブッシュとラムズフェルドは答えることができない。
ゆえにそこでは階級意識が誕生する。
愚民党