現在地 HOME > 掲示板 > 戦争28 > 123.html ★阿修羅♪ |
|
【アルビル(イラク北部)24日共同】イラク北部のクルド人自治区の武装部隊と米軍が協力し、イラク軍に対する軍事行動を展開し始めた。両者には「フセイン政権打倒」という共通の目標があるため、自治区近郊のキルクークなどの主要都市制圧に向け、協力関係を強める可能性もある。
自治区の北西部地域を支配するクルド民主党(KDP)スポークスマンは、米軍特殊部隊がKDPの武装部隊と協力するため、既に自治区入りしていることを確認した。
同スポークスマンによると、アルビル近郊で二十一日、イラク軍とKDP武装部隊との間で小規模な戦闘があり、その際、米軍がイラク軍を空爆したという。
自治区の南東部地域を支配するクルド愛国同盟(PUK)によると、米軍は二十一日夜以降、テロ組織アルカイダと関係があるとされるイスラム過激派組織アンサール・イスラムの自治区内の拠点への空爆を実施した。テロ組織の掃討を進める米国と、アンサール・イスラムと敵対関係にあるPUKの利害が一致したための空爆とみられる。
クルド人勢力は、一九九一年の湾岸戦争直後にフセイン体制打倒に向けて蜂起したが、米国の支援を得られず、弾圧された苦い経験を持つ。
このため、クルド側はこれまで米軍との協力方針については公式には明らかにしてこなかった。しかし、対イラク攻撃が必至の情勢になってからは、米軍の兵たん輸送のため、自治区内にある三カ所の飛行場の滑走路を整備するなどの協力体制を取った。
PUK幹部のモスタファ・チャウロシ氏は「米国とわれわれの利害は必ずしも一致しないが、フセイン体制打倒のためなら、米国を利用し、協力する」と話している。
(了) 03/24