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【バグダッド=ソブヒ・ハッダード特約通信員】「なぜこんな場所が狙われるんだ」――。断続的な空爆が続くバグダッドで、24日昼(日本時間同日夜)、住宅地に米英軍のミサイルが撃ち込まれ、住民多数が死傷、病院では市民の怒りと悲しみが渦巻いた。
ミサイルが着弾したのはバグダッド郊外のアダミア地区。近くのノーマン病院には、負傷した29人が搬入されたが、途中で5人が息絶えた。死傷者の大半は女性と子供だ。同病院の医師は、「住宅7戸が損壊した」と語った。
公務員のワヒド・アジズさん(52)は、「爆発音とともに気を失い、気がついたら病院のベッドの上にいた。自宅の付近には軍事施設などまったくないのに」と、ぼう然とした表情。エンジニアのタナ・ジェーシムさん(30)は、「突然、家の天井が落ちてきた。他の家族は大丈夫だろうか」と涙ながらに語った。
病院内は、救急処置に走り回る医師、看護師や、泣き叫ぶ子供たちでパニック状態。同地区は1991年の湾岸戦争や98年のバグダッド空爆では攻撃対象にならなかったという。
イラクのサハフ情報相は、同日午後、過去24時間で、米英軍の攻撃により、62人のイラク人が死亡、400人以上が負傷したと語った。
(2003/3/25/01:52 読売新聞 無断転載禁止)