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(回答先: イラク戦争:ブッシュ米大統領の会見要旨 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 24 日 18:34:24)
【ワシントン中島哲夫】ラムズフェルド米国防長官とマイヤーズ統合参謀本部議長は23日、米主要テレビに相次いで出演し、イラク戦争の緒戦段階の戦況を説明した。両者ともに、これまでのところ空陸の作戦が極めて順調に進んでおり、フセイン政権は間違いなく打倒されるとの見解を表明。長官はフセイン大統領の信頼が厚い精鋭部隊「共和国防衛隊」の一部部隊との間でも投降をめぐる接触がある事実を明らかにする一方、イラク側にわずかではあるが生物・化学兵器の使用準備の兆候があることを示唆した。
ラムズフェルド長官はNBC、CBS、CNNの3局に出演。まずNBCの番組で、「イラク北部と西部での特殊部隊の成果はすばらしい。南部では地上軍がバグダッドに向けて快進撃を続けている」「(米英軍の)同士打ちや戦死、捕虜にとられるなどの例には胸が痛むが、全体としては素晴らしい進展がある」と戦況を評価した。また、作戦は計画よりも早く進んでいる部分があると明言した。
フセイン・イラク大統領の死亡や負傷の情報が乱れ飛んでいるが、長官は「(事実が確認されるまでは)生存し、元気でいるものと想定せねばならない」と指摘した。 長官はイラク軍との投降交渉が「政府と政府ではなく、個別の部隊レベル」で行われていると述べ、CBSの番組では最精鋭の共和国防衛隊の一部指揮官らと「選ばれた場所」で接触していると明確に認めた。
ただ、共和国防衛隊はバグダッドやフセイン大統領の故郷ティクリートの防衛のため後退し続けていると指摘し、交渉が順調には進んでいないことを暗示。投降に向けて圧力をかけるために空爆を続けていることも示唆した。
長官はやはりCBSの番組で、イラクが生物・化学兵器を保有していると強調。真偽は不明なものの「(同兵器の)使用の可否決定を、選ばれた司令官らに委ねるとの命令が出された兆候」があると指摘し、「少なくとも一つのケースでは、指揮・統制の準備態勢がとられた」と述べた。長官はそれ以上の説明を避けたが、生物・化学兵器の使用準備の兆候をキャッチしたという意味の発言とみられ、NBCでは米英の地上軍がバグダッドに迫ればイラク側が化学兵器を使う可能性が高まるとの認識も示した。
長官は空陸の攻撃を、「フセイン政権転覆まで」続けると明言した。
一方、マイヤーズ議長は、ABC、FOXの2局に出演。イラク全土の制空権をほぼ掌握し、南部の港湾では機雷の掃海活動を行っていると明らかにした。
また、生物・化学兵器はイラク中部に存在するとの見方を示し、各種ルートでイラク軍側に使用しないよう働きかけていると説明した。
議長は「(戦争の)最も困難な部分はまだ訪れていない」と述べ、イラク軍の抵抗が今後、厳しくなるとの見通しを示した。できればバグダッドでの市街戦なしで戦争を終結させたい意向も表明した。
[毎日新聞3月24日] ( 2003-03-24-11:37 )