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[コメント]イラク情勢が一気に流動化しました。今朝の情報では、バスラを守備していた第51師団が師団長以下8000人が降伏を申し出たそうです。また米ABC放送が、イラク政府の高官であるイブラヒム革命評議会副議長、ラマダン副議長、マジド元国防相の3人が空爆で死亡した可能性があると報じました。また、昨夜のうちに西部にある2ヶ所の空港を米空挺部隊が制圧したと報じています。
イラク軍はいずれも抵抗らしい抵抗を見せておらず、米英軍は比較的容易に攻略目標を制圧したようです。また南部の砂漠地帯をバクダッド方面に進撃中の第3歩兵師団は、昨日のうちに160キロを進撃してイラク領内深く進入し成功したようです。
これで米軍はチグリス・ユーフラテス川に沿ってバクダッドの至る、バスラ方面からの2本の幹線道路を制圧する作戦に移行すると思いますが、イラク軍の橋の爆破など遅延作戦を防止するため、一気にバクダッド北部の道路を第3歩兵師団によって切断する作戦を行なう可能性が高くなってきました。バクダッド北部100キロ程度の主要道路を押さえれば、イラク軍が遅延作戦でバクダッドに逃げる作戦を無効にできるからです。
さらにバクダッド北部には、第3師団が制圧した地域から、海兵隊や空挺部隊を迂回進撃させて、北部にあるキリクークなどの大油田を制圧する作戦をとることが考えられます。予定していたトルコから第4歩兵師団の南下が出来なかったためです。
まさに米軍はもの凄い進攻スピードでバクダッドを包囲しようとしています。昨日、今日、明日の戦いは、米軍史に残る砂漠の高速機動作戦になるかもしれません。それにしても、米軍機械化師団の進攻スピードはおそるべきものでした。
今日の午前中で、久しぶりにテレビや新聞を見て、日本でどんなイラク戦争の報道が行なわれているかわかりました。その中で、まだ米軍がこれから苦戦するという話や、間もなくバクダッド市街戦に突入するという仮定、やがてイラク軍がゲリラ化するという仮説には首を傾けてしまいました。
ニューヨークでは株価が高騰し、ドルが買われているようです。まさに世の中はイラク戦争の短期説を歓迎しているのに、日本では悲観的な長期説や苦戦説が多く語られています。
せめて戦争だけは、感情や価値観を超えて、冷静に現実を直視して頂きたいですね。この戦争は長期化しません。戦争の犠牲者は極めて少なくてすみます。
もうこの戦争後のことを考えてください。イラクに大規模な米軍が駐留し、親米国家を樹立するというこれからの問題です。それがこの戦争を考え、これからの世界を語ることなのです。
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