現在地 HOME > 掲示板 > 戦争26 > 747.html ★阿修羅♪ |
|
夜空が一瞬、朝を迎えたように明るくなり、十数階建てのビルよりはるかに高くキノコ雲が立ち上る。21日午後9時(現地時間)過ぎ、バグダッドの中心部を襲った大規模空爆を、「地球全体が揺れたような衝撃だ」とバグダッド市民は朝日新聞からの国際電話に答えた。
現場は、バグダッド市を東西に分けるチグリス川の西側。政府の中枢施設が集まる中心部だ。
そこから西に約6キロ離れた場所に住む自動車車体製造会社経営イヤヒヤさん(30)は「信じられない。信じられない。大地震が起きたみたいに揺れた」と語った。
ドン、ドンという対空砲火の音が聞こえた。家の外に飛び出した。その直後、夜空全体が真っ赤に光り、大きな音が遅れてやってきた。
「今までは、湾岸戦争の時ほどじゃないと思っていたが……。こんなにひどいとは。これからどうなる。明日は私たちの住むところに(爆弾が)落ちるんじゃないか」
震える声でもらした。
近くに住む会社経営アッバースさん(34)は、「妻はショックで放心状態だ」と話した。9カ月の長女を含む4人の子どもがいる。
「ぼくの足に子どもたちがみんなしがみついている」。そう語るとまもなく電話は切れた。
「ひどい爆撃だ。今もまだ続いている」
米英軍がイラク全土に対し大規模な空爆を行った21日午後9時20分ごろ、バグダッドタワーホテルの従業員カイス・アーデル・ファラジュさん(38)は、おびえたような声で国際電話に答えた。
爆発音は1キロ以内の至近距離から聞こえ、窓からは市内のあちこちで火の手が上がり、煙がもうもうとしているのが見えるという。ファラジュさんは「まだ飛行機の音が聞こえる。今は長く話せない」と話したあと、「神様、アメリカなんてなくしてしまえ」と叫んで電話を切った。 (03/22 12:00)